予備校生逮捕 入試不正解明し対策に生かせ(3月4日付・読売社説) 京都大など4大学の入試問題がインターネット掲示板「ヤフー知恵袋」に流出した事件で、警察当局は、19歳の男子予備校生を偽計業務妨害の疑いで逮捕した。 予備校生は調べに対し、「自分一人でやった」「合格したかった」などと話しているという。 試験中、監視員の目を盗み、携帯電話からどうやって試験問題を投稿し、寄せられた回答を見ていたのか。なぜネット利用の不正を思いついたのか。警察当局には、詳しい経緯や動機について解明を進めてもらいたい。 ヤフー知恵袋は、質問を投稿すると短時間に複数の回答が寄せられるサイトで、手軽さが人気を呼んでいる。予備校生も以前から利用していたとみられる。 予備校生は、インターネットや携帯電話の使い方に習熟した世代だ。学力不足を補うためにネットの世界に頼ったのだろうが、まじめに試験と取り組む他の受験生の努力を踏みに
大学入試問題のネット質問掲示板投稿事件は、仙台の予備校生(19)が偽計業務妨害容疑で京都府警に逮捕され、捜査は急展開した。 予備校生は問題が投稿された京都大学などを実際に受験しており、このサイトから答えを得るため試験会場から送信していたとみられる。 「1人でやった。合格したかった。すごく反省している」などと供述しているというが、なお不明な点も少なくない。 監督者や他受験生がいる会場で果たしてどのようにしたら可能なのか、共謀者や教唆者はいなかったのかなど、詳細に詰める必要がある。 あきれたカンニングではすまない問題をはらんでいる。同時広範囲に多くの人々に情報をさらすネットを悪用した影響は大きい。今回の事件発覚後、多くの受験生たちはまじめな努力をあざけるような不正だと憤ったが、こうした不信感の広がりは軽視できない。 行為には幼稚さが漂う。掲示板への投稿は不特定多数の人々の目にこれをさらすことに
インターネット上で入試問題の回答を募る前代未聞の不正を行ったのは受験生の男子予備校生(19)と分かり、偽計業務妨害の疑いで京都府警に逮捕された。 最も大切な入試の公正さを損なった結果は悪質、かつ重大で、捜査当局が予備校生を未成年でも逮捕し、厳しい姿勢で臨んでいるのは当然だ。多くの大学でまだ入試は続いており、同様の不正が二度と起こらないよう迅速に対応する義務もある。 予備校生は「合格したくて1人でやった」と容疑を認めているという。詳しい手口や動機は今後の捜査を待ちたいが、入試問題の投稿では、質問サイト「ヤフー知恵袋」で答えを募り、回答には丁寧にお礼メールまで書いていた。最低限の礼儀はあるようだが、最も大切な「善悪の基本認識」は欠けているというほかない。 多くの大学で監視態勢を見直すなど甚大な被害がでた。不正行為による合格はもちろん取り消される。偽計業務妨害罪は3年以下の懲役か50万円以下の罰
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