サッカーの練習で、敵の選手が相手のマークを外してゴールへと向かった。味方が抜かれたら当然、別の選手が守備に回り、敵を止めなければならない。ところが、ゴールに戻らない選手がいた。「なぜ、戻らないのか」。監督の怒号に、これまでサッカーをしていた選手とは思えない言い訳が聞こえた。 「僕がマークすべき選手は別の選手でしたから」 平然と言ってのけたことに言葉を失ったと話すのは、関西大学サッカー部監督、島岡健太さん(39)。サガン鳥栖で活躍した元プロサッカー選手で、8年間のコーチを経て3年前に監督に就任した。 日焼けしたイケメンで、選手に交じっていても監督には見えない。全員サッカーを目指し、ユニークな選手の育成方法を実践し、インカレで優勝するなど関西の大学でトップレベルの常勝軍団にした。 島岡さんは、今の学生について、人に接することが苦手、人間関係を築くのが下手だが、携帯電話やスマホを通じて、目の前に
大津市の市立中学校の生徒が飛び降り自殺した問題で、市の第三者調査委員会は、同級生によるいじめが自殺の直接的な要因だったとする報告書を市長に提出した。 学校で児童生徒の自殺や犯罪など深刻な事件が起きたとき、どう対処すべきか。多くの教育現場に共通する悩みだ。外部の調査に委ねるという大津市の手法を、今後、そうした場合の処方箋に加えてほしい。 報告書は、いじめと自殺との因果関係を明確に認め、家庭環境を要因の一つとして示唆した市教育委員会の見方を一蹴、「事実を究明する姿勢が甘かった」と学校や市教委に厳しい判定を下した。 自殺事件では、学校、市教委、市長ら関係者の終始曖昧で腰の重い対応に不信感が強まった。市教委も学校を十分に支えられず、3者とも当事者能力を失っていた。ふがいないというほかない。 そうした中、いわば最後の手段として取られたのが、第三者の力を借りて事実関係を調査し、司直も含めた公正な判断、
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