このたび白澤社では、子安潤『リスク社会の授業づくり』を刊行しました。 「東日本大震災から私の研究関心は、動いた」という著者が、リスク社会という観点から教育を見直した斬新な教育学書です。 「お家へ帰らないで!って言えばよかったじゃん」 これは本書の「まえがき」で引かれている保育園児の言葉です。 『忘れない!明日へ共に』(『現代と保育』編集部編、ひとなる書房)に記録されているもので、この園児の通う保育園では震災のとき、「津波到達前に保護者が迎えに来て引き渡された子が、流されてしまっていた」。園児たちは「津波で流されてしまった4人の友達がいることを知りながら、普段はそれに触れずに明るくふるまっている。しかし、流されてしまった現実を園児と保育者が向き合って語り合う半年後」、一人の園児が園長と保育者に向かって語り出したのでした。「お家へ帰らないで!って言えばよかったじゃん」と。 著者は次のように言い
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