日本の新幹線は、世界の高速鉄道の先駆けとされる。半世紀以上前の1964年に誕生し、時速200キロ以上で営業運転をした世界初の鉄道だからだ。 しかし現在は、フランスのTGVやドイツのICEのように、複数の国に高速鉄道が存在するし、中国ではわずか10年ほどで1万キロを超える高速鉄道網が整備された。それゆえ、日本の新幹線の立ち位置がよく話題になる。 東京で開催された「UIC世界高速鉄道会議」 では、世界の高速鉄道はどのような状況にあり、日本の新幹線は海外からどう見られているのか。その一端を知ることができる国際会議が、今年の七夕の日(7月7日)に東京で始まった。国際鉄道連合(UIC)とJR東日本が主催した第9回「UIC世界高速鉄道会議」だ。テーマは「過去を祝し、未来を描こう」で、高速鉄道の半世紀の歴史を振り返り、これからの半世紀を見通す意味が込められていた。 新幹線に関係する国際会議というと、日本