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ブックマーク / www.vice.com (10)

  • 大麻合法化から数ヶ月後のタイ、〈西部開拓時代〉と化す

    タイにハイシーズンが到来した。タイは11月頃から来年2月頃までピークが続く旅行シーズンに向けて、観光客を迎え入れる準備を進めていた。しかし今年、この東南アジアの国が期待しているのは別の意味での〈ハイ〉だ。 2022年6月に待望の大麻合法化が実現されて以来、タイは着実に〈アジアのアムステルダム〉へと変貌しつつある。コロナ後の新たな幕開けを象徴するかのような今回の自由化によって、同国は大麻ビジネスの全国展開とグリーンラッシュ参入を見込んでいる。 そのひとりが、Bambi420のステージネームで知られるレゲエシンガーで、パタヤ市で雰囲気のいい大麻ショップ〈Wichai Paipar Shop〉を営む共同経営者のアミッタ・チャオフェディ(Amitta Chaophetdee)だ。パープルのライトの下で、アミッタの顧客たちは店が厳選した大麻製品から好きなものを選び、カウチでくつろいだり、ハイになりな

    大麻合法化から数ヶ月後のタイ、〈西部開拓時代〉と化す
    kaionji
    kaionji 2022/12/24
  • 上手く描くのをやめた〈女性〉

    女性の社会的地位、格差についての議論が増えるのと同時に、〈女性が働きやすい職場〉〈女性が輝ける社会〉〈女性がつくる未来〉を目指し、女性を応援する制度や価値観を生みだそうとする動きが社会全体に広がっている。だが、ここでいう〈女性〉とは、果たしてどんな女性なのか。女性に関する問題について真剣に考えている女性、考えていない女性、そんなのどうでもいい女性、それどころじゃない女性、自分にとって都合のいい現状にただあぐらをかいている女性。世の中にはいろんな女性がいるのに、〈女性〉とひとくくりにされたまま、「女性はこうあるべきだ」「女性ガンバレ」と応援されてもピンとこない。 「いろんな女性がいるんだから、〈女性〉とひとくくりにしないでください!」と社会に主張する気は全くないし、そんなことを訴えても何にもならない。それよりも、まず、当事者である私たち女性ひとりひとりが「私にとって〈女性〉とは何なのか」

    上手く描くのをやめた〈女性〉
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    kaionji 2019/05/19
  • クソ野郎の前で より善い人間になるためのテクニック

    ひと目見て、嫌悪感を抱いた。その男は、私と友人のヘザーが入った空港のレストランで、メキシコの定番朝料理、ウエボス・ランチェロス(彼が呼ぶところの〈不法入国者フード〉)をべていた。そいつが実は、ヘザーの義理の兄弟だということが判明したので、私たちは、彼と朝をともにせざるを得なくなった。 その男(ここではバフと呼ぼう)は、いかにも大学でフットボールやってました、という風貌だった。ただ、現役時代に比べればひと回りもふた回りもデカいだろう。高いスーツを着て、ロレックスの時計を着け、かの悪名高い米国大統領への支持を表明するピンバッジを光らせている。 私たちは同じテーブルについた。職業は何かと尋ねると、バフは、民営刑務所を運営する企業の重役だと答えた。不法入国者を監禁する事業で、政府と契約を結び、多額の収入を得ているそうだ。さらにバフは、自分のに対して性差別的なジョークをかますような男だった。

    クソ野郎の前で より善い人間になるためのテクニック
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    kaionji 2018/03/29
  • チョコレート産業のダークサイドと未来

    2015年の春、フードライターであるミーガン・ギラー(Meagan Giller)は、小規模生産のチョコレートについて調査を始めた。当初、彼女は、土壌がワインの個性を左右するのと同様に、土壌がカカオ豆にどのような影響を与えるのか、記事としてまとめようとしていた。しかし、彼女が目にした資料に記されていたのは、リック(Rick Mast)とマイケル・マスト(Michael Mast)の兄弟が、チョコレート業界でいかに反感を買っているか、という事実だった。ブルックリン発、マストブラザーズの板チョコレートは1枚約1,200円で販売されており、洗練された包装紙も話題となり、人気を集めている。 「チョコレートに関するインタビューをしていると、毎回マスト兄弟の話題になり、話が脱線してしまう」とギラー。 ギラーが取材した専門家たちは、マストブラザーズのチョコレートについて、「不純物が混ざっている」「粉っぽ

    チョコレート産業のダークサイドと未来
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    kaionji 2017/11/06
  • 高級娼婦の宣材を撮り続ける女性カメラマン

    ビジネスとしての性産業の合法性を政府が認めていようといまいと、カナダでは風俗業界で働く女性が何千人もいる。モントリオールの性風俗産業における最重要人物がDannyGirl(ダニーガール)だ。彼女は10年来、モントリオールの何千人もの娼婦(以下、エスコートガール)たちの写真を撮影してきた。彼女が撮った写真は、エージェントのウェブサイトや独立系風俗サイトに掲載され、エスコートガールと一晩過ごしたい、と願う顧客たちの股間を刺激し、高額を懐から引き出す。 ダニーガールは、一寸だけファッション・カメラマンとして働きつつも、約20年ヌード写真を撮影してきた。10年ほど前には、被写体をエスコートガールだけに絞った。「ハードディスクに入っているのは、何百枚、何千枚もの下着姿の女の子の写真だけ。顔が写ってないのもたくさんあるから、誰が誰だかわからない」 ダニーガールに、エスコートガールたちを週に何人も、長年

    高級娼婦の宣材を撮り続ける女性カメラマン
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    kaionji 2017/11/04
  • 屠殺場で働く

    病院に独特のにおいがあるように、屠殺場にも、独特の生暖かい血のにおいが漂っている。空気には常に鉄分が含まれており、漂泊してもにおいは消えない。 出勤初日に辞めてしまったり、震えあがって逃げ帰る新人が絶えない、という噂を耳にしたことがあるかもしれない。しかし、大勢は仕事の内容をよく理解している。生活のために命を奪う過酷な仕事だが、屠殺場の同僚たちは誠実な人間ばかりだ。私は、イングランド北西部の湖水地方で育ったから、生まれてからずっと狩りをしてきたし、自分の農場でも動物を屠殺していた。仕事は朝4時半から昼の2時まで。早く始まり早く終わるので、私には合っている。 屠殺場は、クリーンゾーンとダーティーゾーンという、ふたつの区域に分けられる。動物はまずダーティーゾーンに運ばれ、用に加工される。ここでは流れ作業により、内臓、毛、皮が取り除かれる。 最初は電気ショックだ。昔は、家畜銃で牛を屠殺していた

    屠殺場で働く
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    kaionji 2017/05/16
  • 〈らんま 1 / 2〉は革新的トランスジェンダーアニメだったのだろうか?

    初めて私がアニメ『らんま1/2』を観たのは、6歳のときだったと思う。当時は、なぜ自分がこのアニメにどハマりしたのかわからなかった。主人公の男の子が、冷水を浴びるたびに女の子に変身してしまうアニメ。そしてこれでもかとばかりに、オッパイがポロリするアニメだった。 私は米国に住んでいた。私たちきょうだいに許されたテレビチャンネルは、カートゥーン・ネットワーク、ニコロデオンなどの子ども向けチャンネルのみ。でも夏になると、メキシコの祖父母宅で過ごしていたので、ケーブルテレビではなく、テレビザ(Televisa)社が所有する〈Canal 5〉という子どもチャンネルも楽しむことができた。 乱馬 Canal 5は様々なアニメ番組を放送していた。このチャンネルのおかげで、私は『ドラゴンボールZ』には興味がないのがわかった。私が好きだったのは『キャッ党忍伝てやんでえ』と『らんま1/2』だった。『らんま』は、私

    〈らんま 1 / 2〉は革新的トランスジェンダーアニメだったのだろうか?
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    kaionji 2017/05/12
    日本でそんなことを気にしてる人はいなかっただろうな
  • 北朝鮮労働者調査の旅 ⑥ 鉄の棒を持った作業員

    今年の元旦、ロシアのウラジオストクで、朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)の男性が焼身自殺を図り、死亡する事件が発生した。この男性は北朝鮮から派遣された労働者で、自宅からは、「生活が苦しく疲れた。誰も恨んではいない」などと書かれた遺書が発見されている。 これまで北朝鮮は、密接な関係を持つロシア中国を中心に、アジア、中東、アフリカ、欧州諸国などに、多数の労働者を派遣してきた。彼らの職種は、林業、鉱業、建設業をはじめ、多岐に渡る。こういった動きは、核開発に端を発する経済制裁をかいくぐり、外貨を獲得するためのものと見られている。海外に派遣された北朝鮮労働者数は、10万人以上とも見積もられ、なかでもロシアでは約5万人が働いているとの報告もある。その労働環境はかなり劣悪で、給料のほとんどは北朝鮮に没収され、手取りは120~150ドル、労働時間は1日20時間に及ぶこともあり、休日はほぼ皆無だ。十分

    北朝鮮労働者調査の旅 ⑥ 鉄の棒を持った作業員
    kaionji
    kaionji 2016/04/24
    1日20時間て
  • ハウスから進化した南アフリカ電子音楽事情 ①

    1980年代末、アパルトヘイト時代の南アフリカ共和国。都市部のゲットーでは、欧米からの影響で、ハウス・ミュージックがポピュラーな存在として定着していた。そこから発展して生まれたのが、「KWAITO(クワイト)」。テンポを落とし、ズールー語やスラングのチャント、そしてパーカッションからピアノなどを取り入れたアフロ・ハウスで、これを機に南アフリカのクラブ〜エレクトロニックミュージックは、独自の世界を生み出して行く。欧米のそれとは明らかに異なり、進化し続ける南アフリカ電子音楽シーン。各都市、各ジャンルを代表するアーティスト、プロデューサー、DJを訪れ、南アフリカ産エレクトロニックミュージックの今を三回に渡りレポートする。 第一回は、ダーバン、ヨハネスブルグ編。ディープなアンダーグラウンドハウス「GQOM」や、伝統的な民族音楽とミニマル・テクノをミックス&高速化させた「シャンガーン・エレクトロ(S

    ハウスから進化した南アフリカ電子音楽事情 ①
  • 格差社会の復讐者たち - VICE

    特殊詐欺の被害総額は、警察が把握しているだけで559億円(2014年)。そして今日も、持てる者たちから持たざる者たちが奪い取っていく。加害者への取材を通してこの重犯罪の実態に迫ったルポ『老人喰い ─高齢者を狙う詐欺の正体』を上梓した鈴木大介にインタビュー。振り込め詐欺をシノギとする若者たちの生態や心情から、アウトローを取材する記者稼業の音にまで話が及んだ。 * 取材を始めたキッカケは、純粋に需要があったからです。いまに始まったことではなく、さまざまな社会の裏側の仕事というものは、生活に不安を感じている人々にとって「どうにもならなくなっても、こうすれば生きていけるんだ」といったガイドラインのような需要がありますから。 ところが、実際に取材をして、裏稼業の現場の子たちの話を聞いていくうちに、大きな違和感を感じたんですね。彼らは見た目こそ近寄りがたい存在なワケですが、実はその多くが社会的弱者で

    格差社会の復讐者たち - VICE
    kaionji
    kaionji 2015/12/20
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