関西電力は11日、石油火力発電所を備えた京都府宮津市の「宮津エネルギー研究所」=長期停止中=と、研究所内にある水族館「丹後魚っ知館」を5月末で廃止すると発表した。研究所は31日付で廃止、丹後魚っ知館は30日で閉館する。 火力発電所の停止期間は約20年に及び、府や宮津市など地元はこの間、再稼働を求め続けてきた。関電は研究所が立地する約43ヘクタールの敷地を2028年度をめどに企業誘致エリアとして再整備する方針を示している。脱炭素など先進技術を持つ企業の集積を図りたい考えだ。 研究所は1989年に開設され、火力発電所の1号機と2号機が稼働した。出力は計75万キロワット。だが電力需要の縮小で発電所の稼働が