現代の日本人は日本酒よりも、ビールや焼酎などを飲んでいる人が多いのではないでしょうか。しかし、最近、日本酒の輸出量が上がってきています。その原動力のひとつにITがあるのです。 ビールなどに押されて、低迷し続けてきた日本酒日本の食文化は戦後、とくにアメリカの影響を受けて大きく変化しました。主食にパンを食べるのが普通になり、肉料理も増加。加えて、アルコールはビールを飲む人が圧倒的に多くなりました。そのあおりを受けて、大打撃を被ったのが日本酒です。 国税庁統計年報書によると、酒類すべての国内の生産量(製成数量)は1975年の597.8万キロリットルに対し、2013年は859.1万キロリットルで、38年間で43.7%も増加しました。しかし、清酒(日本酒)の製成数量はまったく逆。1975年の167.5万キロリットルから2013年の58.1万キロリットルへ65.3%も激減。酒類すべてに占める日本酒のシ