トヨタ自動車などと並んで「メイド・イン・ジャパン」の象徴だった家電大手のパナソニックとシャープが苦しんでいる。 円安・株高のアベノミクス効果による急速な業績回復に沸く自動車メーカーとはまったく別世界にいる。まるで時流に置き去りにされてしまったかのようだ。 買収が「裏目」、2年連続で7000億円超の最終赤字 パナソニックはとうとう、子会社である三洋電機の「解体」にまで追い込まれてしまった。2013年5月18日付の日本経済新聞が「三洋電機、解体へ」の見出しで報じている。 2013年度中に本社の人員約1000人を配置転換や早期退職などで100人規模に減らす。法務や知的財産の管理などを維持するうえで必要最低限の人員にするが、パナソニックとの一元化も検討する、という。 電子機器などの開発と販売を手がける子会社の三洋テクノソリューションズ鳥取(鳥取市)は売却。米小売り大手ウォルマート・ストアーズ向けに