1月15日(金)に長野県軽井沢で起きたスキーバスの転落事故から1カ月以上が経過した。 乗員2人を除けば、死亡したのは乗客13人全員が大学生だったという事実は大学関係者や学生の心にけっして小さくはない傷を残している。私の勤務する法政大学では4人の学生が亡くなったが、その他に6人が乗車していて大怪我をし、全員がキャリアデザイン学部の尾木直樹教授のゼミの学生だった。大学内でもっともメディアへの露出が多い尾木教授にしても今回は実際に体験したこととメディアで報じられることとのギャップが大きいようだ。彼がテレビのインタビューなどで話した言葉によると、「命に別状なし」とマスコミが発表した場合でも、実際には非常に重い怪我で苦しんでいるケースばかりで、「当事者」の側に立ってみるとマスコミ報道と実際とのギャップを感じさせられることが少なくないという。 実際、大学内は一見平穏なようにみえて、友人や先輩、後輩らを