これまで3回にわたってコンピュータ・ウイルスの約20年を駆け足で振り返った。 最初の「ウイルスバスター」を発売した1991年には73種であったパターン・ファイルのウイルスは,今や20万を超えている。当時,現在のコンピュータ環境を予想できた人は少なくないと思うが,現在のコンピュータ・ウイルスの脅威を予想できた人は,ほとんどいないであろう。我々の生活にコンピュータが無くてはならない時代になった今,それを悪用するコンピュータ・ウイルスによる脅威も増えている。 「歴史は繰り返す」との言葉がある通り,コンピュータ・ウイルスの世界も,以前使われた手法が数年たって再び使われたりする。しかもさらに強力さを増して。昔のウイルスを知っておくことは,決して昔を懐かしむことではないのである。 今回は資料編として,1984年から2008年までのウイルスの特徴の変遷(図1)と,主なウイルスの一覧(表1)をお届けする。
トレンドマイクロが,ウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」を発売したのは1991年のことだ。そのパッケージの裏面には,対応している73種のウイルスの名前を全て記載していた。しかしいまや,パターン・ファイルに登録されているウイルスの名称は20万を超え,パッケージの裏面にはとても載せきれない。 皆さまもご存知の通り,パターン・マッチングによるウイルス検出には,パターン・ファイルと呼ばれるウイルスの特徴が記述されたデータベースが用いられる。ウイルス対策ソフトがダウンロードするものがこれであり,このパターン・ファイルが更新されることで新種のウイルスにも対応できるわけだ。このパターン・ファイルを見ると,2008年4月は1日当たり約400種の新しいウイルス情報が登録され,1カ月で29回の更新が発生している。振り返って2001年4月は,1日当たり約20種,1カ月で6回だけの更新であった。 コンピュータ・
公開: 2010年4月7日20時5分頃 「日経新聞電子版始動、しかし個別記事へのリンクを禁止、違反者に損害賠償請求も示唆 (slashdot.jp)」。 またまた出ました。無断リンク禁止。このような主張は、古い企業にありがちなものですね。 リンクを張る場合は連絡してください。リンクはトップページへお願いします。個別記事へのリンクはお断りします。個別記事にリンクさせないのはナンセンスだ、リンクするたびに連絡しなければならないなんて手間がかかりすぎる。どうしてこんな無茶な要求をするのか全く理解できない。……そう思われる方が多いと思います。 しかし、実はこの要求には理由があります。仕事柄、大企業のWeb担当の方や法務の方と議論させていただく機会もあるのですが、「なぜこんなポリシーを作ったのか」という問いに対する答えは、おおむね以下のようなものでした。 リンク元のサイトとの関係性を誤解されたくない
日本経済新聞がWebサイトを刷新、新サイト「日本経済新聞 電子版」を始動した。新サイトは「紙と違う魅力満載」として紹介され、「新聞では表現できない」「これまでにない読み方を提案」「ネット時代にふさわしい情報発信の新しいプラットフォームを目指す」とされていた。しかし、始動した新サイトのフッタには「リンクポリシー」というページが用意されており、次のように書かれている。 リンクポリシー 「日本経済新聞 電子版」のフロントページや専門サイトのトップページへのリンクは原則として自由ですが、リンクを張る場合は、リンク先のページとURL、リンク元のホームページの内容とURL、リンクの目的などを記載してお問い合わせページでご連絡ください。リンクの仕方やページの内容によっては、お断りする場合があります。リンクをお断りするのは次の場合です。 営利目的や勧誘を目的とするなど、「日本経済新聞 電子版」の趣旨に合わ
Twitterで歌詞をつぶやくとJASRAC利用料が発生するけど、請求先はTwitter社 2月28日にニコニコ生放送で放送した「「二次創作オンラインワークショップ 著作権講座」 ~JASRAC 菅原常務理事がニコニコユーザーの質問に答えます!」での話、 「Twitterで歌詞をつぶやいたらJASRACの利用料が発生する」 というのがネット上で広まり、「歌詞をつぶやくのもダメなのか!」といった、ちょっと違う方向に一人歩きしているようなので補足しておきますね。 ちなみにTwitterとは140文字以内の文章をたくさん投稿できるWebサイトです。ご存知の人も多いと思いますが最近人気があるみたいですね。あれです、アメーバなうとかmixiボイスみたいなものです。 ・Twitterとは (ツイッターとは) - ニコニコ大百科 で、そのTwitterに歌詞をつぶやいたらJASRACの利用料(著作物使用
(2000年1月29日掲載) 先ごろ、科学技術庁などのいくつかの省庁のホームページがクラッカーによって書き換えられるという事件が起こりました。 なお、マスコミでは「ハッカー」と言っていますが、コンピュータの専門家の間では、「ハッカー」はコンピュータ技術をきわめて深く知る人の意味で使われ、その技術力を悪事に使うやからのことは「クラッカー」といいます。ここではそのように言葉を使い分けます。 私は、その報道を聞いた時、自分も使っているapacheというウェブサーバソフトにセキュリティホール(侵害を受け入れてしまう欠陥)があるのではないかと心配になりました。しかし、何日かたっても、コンピュータ緊急対応センター(JPCERT)から大ニュースとして報告されていません。 いったいどういう手口で侵害されたのかと不思議に思っていたら、NHKテレビのニュースを見て驚きました。「こういう手口で可能です」と説明し
デザインの進化を語る上で、アプリケーションの存在を無視することはできない。中でもアドビ システムズは、DTPの発展に貢献し、Web、映像の世界へとクリエイターを導いてきた。 アドビ システムズが発表してきたアプリケーションとテクノロジーの歴史は、クリエイティブ環境に大きな影響を与えている。そこで、その歴史を紐解きながら「アドビ システムズとクリエイティブ環境」の関係を見ていこう。 第1回となる今回は、DTP発展の大きなきっかけとなったPostScript技術に関する基礎知識について。アドビ システムズが開発するアプリケーションの根幹技術とも言えるPostScript技術と、そこから派生したPDFファイルについて、よくある質問から紹介していこう。 「デザイナーが使う道具」といえばAdobe PhotoshopとAdobe Illustratorは定番。さらにレイアウトソフトのAdobe In
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