マンション10階から「時限式の仕掛け」を使ってれんがを落とし、住宅管理者の業務を妨げたとして、大阪府警は12日、配送会社員の中谷和男容疑者(42)=大阪市此花区高見1丁目=を威力業務妨害などの疑いで逮捕し、発表した。「仕掛けを作って落下させた」と供述しているという。 捜査1課によると、中谷容疑者は4月12日午前6時ごろ、自宅マンション10階の共用通路から中庭にれんがを落とした。管理者の大阪市住宅供給公社に巡回強化や住人への注意喚起をさせ、業務を妨害した疑いがある。けが人はなかった。 同課によると、輪ゴム五つをつないでれんがに結び、もう一方を共用通路の手すりに結びつけた。れんがを通路外壁の上に置き、ゴムを引っ張った状態にしたうえで、れんがに火のついたたばこを固定、その火でゴムが焼き切れてれんがが落ちる仕掛けだったとみられる。 近くの防犯カメラに、中谷容疑者とみられる男が写っていたことなどから