<日産自動車が2010年、世界初の量産型電気自動車(EV)として売り出した初代「日産リーフ」。それから7年、「脱石油」EVシフトが世界的な潮流になりつつあるこの時期に、先代より大幅に改良されデザインも一新した新型「日産リーフ」が登場。ニューズウィーク日本版は今回、ジャーナリスト、DJ、ミュージシャンと幅広い活動を展開するモーリー・ロバートソン氏と、日産自動車 日本EV事業部 部長の小塚功子氏の対談を企画した> 世界的なEV移行の流れと、変わらぬ〈価値〉 ――欧州や中国を筆頭に、環境対策として「脱石油」と電気自動車シフトが世界的な潮流になりつつあります。モーリーさんはこうしたEVを取り巻く世界の状況をどのようにご覧になっていますか。 モーリー・ロバートソン氏(以下、モーリー) 世界の自動車をめぐる状況は、電気自動車をはじめとする脱・石油燃料の流れと、自動車メーカーだけでなくIT企業も加わった