「正義」が経済の起爆剤になるか(1/3) 格差問題が議論の中心になって久しい。だが、今の格差議論は変わり始めている。「格差縮小を目標とする政策が雇用を破壊する」という現象が指摘され、格差問題を改めて考える必要が生じている。金融危機が終わったとしても、世界経済が徐々に改善をしている中、日本の雇用はまだ暗闇の中である。「貧困だが皆、平等」では社会は成り立たない。再配分を強調したとしても、再配分する所得がなければどうにもならないと理解できよう。 ○米国でも格差論議 格差社会の本拠地と思われる米国でさえ、格差と社会が再検討され始めている。イェール大学のJacob S. Hacker教授とカリフォルニア大学バークレー校のPaul Pierson教授の共著「Winner-Take-All Politics」(勝者独り勝ちの政治)がこの議論を鋭くリードしている。不平等社会の原因は、「技術の進歩、グロ
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