何千年もの間、古代エジプト人たちは、永遠の命を与えるために死者をミイラにしてきた。 今、研究者たちは新たに発見された多数の壺と化学から、どのようにミイラ作りが行われていたかについて、さらに突っ込んだ考察を得たという。 『Nature』誌に発表されたこの研究は、珍しい考古学的発見に基づいたものだ。 およそ2500年前のミイラ作りの作業現場から、大量の陶器の壺が見つかったが、その多くには”洗う”とか、”頭に乗せる”などの作業指示が刻まれていたという。 遺体を保存するレシピの新たな詳細が明らかに ミイラ作りの作業現場から発見された陶器の壺の外側に書かれた文字と、中に残っていた化学的物質の痕跡をあわせて調べたところ、何千年も遺体を保存する”レシピ”について、新たな詳細が明らかになった。 「まるで、タイムマシンのようなものです」ヨーク大学の考古学者、ジョアン・フレッチャーは語る。 「古代のエンバーマ