ドニプロ教区を管轄するシメオン主教は、ヴァシリキウシク地区ルバニウシケ村の生神女庇護教会を訪れた。同教会は、同州で新設のウクライナ正教会に合流する最初の教会となる。
ドニプロ教区を管轄するシメオン主教は、ヴァシリキウシク地区ルバニウシケ村の生神女庇護教会を訪れた。同教会は、同州で新設のウクライナ正教会に合流する最初の教会となる。
1月5、6日、イスタンブルでのウクライナ正教会独立文書(トモス)の署名・授与式には、ウクライナ代表団には、ポロシェンコ大統領とパルビー最高会議(国会)議長が参加する。 4日、最高会議広報室が発表した。 発表には、「1月5、6日、パルビー最高会議議長は、ポロシェンコ大統領を筆頭とする代表団とともに、トルコ共和国を実務訪問する」と書かれている。 また、同発表によれば、1月5日、代表団は、ヴァルソロメオス1世コンスンタンティノープル全地総主教によるトモス署名式と、聖ゲオルギオス大聖堂における祈祷に参加するとのこと。トモス署名の後、ヴァルソロメオス総主教、エピファニー・キーウ(キエフ)と全ウクライナ主教(首座主教)、ポロシェンコ大統領が発言することになっている。 また、同日、ポロシェンコ大統領とエルドアン・トルコ大統領の会談も予定されている。 1月6日は、代表団は、トモス授与式と、ヴァルソロメオス
ポロシェンコ大統領は、ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル全地総主教に対し、ウクライナを信じ、愛してくれたこと、そして、ウクライナ正教会に対する独立付与のプロセスにおいて、勇敢さを示してくれたことにつき、謝意を伝えた。 5日、ポロシェンコ大統領が、ウクライナ正教会への独立付与に関するトモス(交付文書)署名式の後に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。 大統領は、「神の意思なくして、今回の出来事はあり得なかった。ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル全地総主教、あなたのウクライナへの愛と、ウクライナとウクライナの人々への祈りと、あなたが人生を通じて示すその勇敢さに対し、大きな感謝の念を抱いている。特に、2018年の復活祭の翌日以降、私たちがウクライナ正教会への独立付与の公的プロセスを開始したことがわかってからの、あなたの勇敢さに対する感謝である」と述べた。 また、大統領は、
5日、アンドリー・シビハ駐トルコ・ウクライナ大使がツイッター上で公開した、ウクライナ正教会独立に関するトモス(正教会の交付文書)に書かれている。 トモスには、「私たちは、(ウクライナ正教会に)独立教会にとっての然るべき特権とあらゆる主権を付与する」と書かれており、これ以降、キーウ(キエフ)と全ウクライナの府主教であるエピファニー首座主教が、ウクライナ正教会の頂点として敬意を受けることになると記されている。 また、教会内部のことについては、キーウと全ウクライナ府主教と聖会議が、正教会の教会法にのっとった形で審議、判断、決定していくことになると書かれている。 また、教会法にのっとり、聖会議の投票で、2、3の異なる見解が示された場合でも、多数の決定が効力を持つことになると強調された。 また、全ての聖職者に、ヴァルソロメオス全地総主教に対して、決定への不服を訴える権利があるとし、その場合、全地総主
6日、エピファニー・ウクライナ正教会首座主要が、ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル総主教から、ウクライナ正教会独立のトモス(交付文書)を受け取った後に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。 エピファニー首座主教は、「夜の闇が去り、再び太陽が昇るかのように、全地総主教と聖会議の賢慮のおかげで、偉大な母なる教会により、不正義が取り除かれ、正義が回復された。今、ウクライナの娘(ウクライナ正教会)は、神の意志と母なる教会の努力のおかげで、成熟し、確立したのである」と発言した。 また、首座主教は、昨年12月15日、キーウ(キエフ)で開かれたウクライナ正教会統一会議において、真の統一が起こったのであると述べ、ウクライナ正教会のキーウ聖庁、モスクワ聖庁、自治独立派が統一された唯一のウクライナ正教会を創設したのだと強調した。 そして、「私たちは、かつて分裂していたが、今は一つとなっている。
インターネット上の全ての掲載物の引用・使用に際しては、検索システムに対してオープンであり、ukrinform.jpの第一段落より上部へのハイパーリンクが義務付けてられています。また、外国報道機関の記事の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びその外国報道機関のウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。「宣伝」のマークあるいは免責事項のある記事については、該当記事は1996年7月3日付第270/96-BPウクライナ法「宣伝」法第9条3項及び2023年3月31日付第2849ー9ウクライナ法「メディア」の該当部分に従った上で、合意/会計を根拠に掲載されています。 © 2015-2024 Ukrinform. All rights reserved. Website design Studio Laconica
中国東北部・黒竜江省のハルビンで、復活祭の前夜礼拝に臨む中国正教会のアレクサンデル遇石輔祭と信者たち(2016年4月30日撮影)。(c)AFP/NICOLAS ASFOURI 【5月2日 AFP】中国東北部・黒竜江(Heilongjiang)省のハルビン(Harbin)で1日、60年ぶりに同国本土で正式に叙任された中国正教会の聖職者がイースター(Easter、復活祭)の礼拝を執り行った。このところの中国・ロシア両政府の接近に伴って結実した最も意外な成果の一つといえる。 ハルビン聖母守護教堂(Church of Holy Protection)のアレクサンドル遇石(Alexander Yu Shi)輔祭は、地元の信者たちに囲まれ、教会スラブ語と北京語で祈りをささげ、「喜ばしい日だ。主の復活を祝おう」「ハルビンの東方正教会にとっても復活の日だ」と語った。 ハルビンには小規模ながら正教会信者のコ
トルコ・イスタンブールを訪問したロシア正教会のキリル総主教(2018年8月31日撮影)。(c)OZAN KOSE / AFP 【10月12日 AFP】キリスト教東方正教会で最も高い権威を持つコンスタンチノープル総主教庁は11日、ウクライナ正教会の独立を承認したと発表した。この決定をウクライナは歓迎したが、ウクライナ正教会の管轄権を主張するロシア正教会は「破滅的」と非難した。 ロシアはウクライナ正教会の独立承認をけん制し、今年に入りロシア正教会のキリル総主教(Patriarch Kirill)がトルコ・イスタンブールにあるコンスタンチノープル総主教庁を訪れ、承認しないよう働きかけていた。 ウクライナ正教会の独立承認は、2019年3月に行われる同国の大統領選において重要な鍵を握るとされている。再選を狙う現職のペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領はロシア正教会からの独立
21人の殉教者を描いたイコン(聖像)。コプト教徒のトニー・レズクさんが描いた。コプト正教会の米ロサンゼルス教区もウェブサイトでこのイコンを掲載している。(画:トニー・レズク) コプト正教会の教皇タワドロス2世は21日、リビアで過激派組織「イスラム国」(IS)によって斬首された21人の信者を、同教会の聖人略伝集に加えた。同教会の米ロサンゼルス教区がウェブサイトで発表した。 同教区によると、殉教した21人は今後、毎年コプト暦のアムシール8日(2月15日)に追悼されることになる。この日は、正教会の十二大祭の一つである「主の迎接祭」と同じ日でもある。これに伴い、同教区は24日、すでに発表していたものに一部修正を加えた21人の殉教者のリストも公表した。 ISが21人を斬首した動画を公開した15日、同教区は声明を発表。21人の名前と共に、「主が喜びの楽園において彼らの清らかな魂をお受けになり、主を喜ば
コプト正教会は27日、一部の青年たちがなぜ同教会を離れつつあるのかという問題を理解する助けとして、匿名による地球規模・多言語での調査を行う。これは同教会の歴史上初めてのことだという。コプト正教会教皇タワドロス2世の事務所のアブラハム・アズミー神父が9日、東方教会のフェイスブック上のコミュニティーページ「オリエンタル・オーソドクシー」で発表した。 アズミー神父によると、コプト正教会は現在、この調査の準備を進めており、調査は同事務所がコプト正教会のウェブサイト「コプティック・ワールド」を通じて実施するという。調査の結果は分析を経て教会指導者たちに送られ、さらに研究されるとともに、同サイトの会員もその結果を見ることができるようになるという。 「より多くの利用者が登録すればするほど、それだけ今回と将来の調査が統計的に意義の大きく力強いものになるだろう」と、アズミー神父は記している。 同サイトにある
ウクライナ情勢はヤヌコビッチ政権の事実上崩壊、早期大統領選の実施決定など急展開してきた。一方、ウクライナを将来のユーラシア連合の一員と考えるロシアのプーチン大統領は、ソチ冬季五輪大会の閉幕を受け、本格的にウクライナ情勢に干渉してくることが予想される。 そこでウクライナ情勢の背後で同国の政情に少なからず影響を与えている同国の宗教界の動きをまとめておく。 ウクライナ全土で2月23日、警察官とデモ隊の衝突で犠牲となった80人の慰霊ミサが行われた。ウクライナ正教会のフィラレット総主教は「われわれは兄弟姉妹として愛すべきだ」と呼びかける一方、「多くの犠牲を出した紛争の責任者は処罰を受けなければならない」と主張した。 同総主教の発言で注目すべき点は、分裂して20年以上になるウクライナ正教会(キエフ総主教庁系)とモスクワ総主教庁系のウクライナ正教会の再統合を提案し、「教会の再統合はウクライナ国民の一体化
ウクライナの正教会の独立が近い。ウクライナの社会はもっぱらその話題で持ちきりである。もし本当に独立するのであれば、間違いなく大きな歴史的出来事となる。 しかし、日本では、「ウクライナ正教会が独立する」と聞いても、何のことかわからない方が多いのではないかと思う。コンスタンティノープルが独立を認めようとしている、ロシアが反発している、ということも含め、それぞれの理由と出来事の重大さを理解するには、その歴史的背景を知る必要がある。 ウクライナにおける正教会の歴史 現在起きていることの事の大きさを理解してもらうために、まず今回の出来事に関わる部分の歴史を簡単に説明したい。392年、ローマ帝国がキリスト教を国教にするが、その後、帝国の領域を5つに分けて、信徒と教会を分割管理するようになった。この時に分割された際の5つの中心地が、キリスト教5本山と呼ばれるものであり、ローマ、コンスタンティノープル、ア
古代から伝わる正教会の聖体礼儀や図像は、ウクライナとロシア双方の歴史とアイデンティティにとって不可欠だ。(PHOTOGRAPH BY BRENDAN HOFFMAN) ロシア正教会から、ウクライナ正教会が独立する見通しだ。ロシア正教会は、2億6000万人強の信者を擁するキリスト教東方正教会のなかの最大派閥。先日、東方正教会幹部によって明らかにされたこの決定は、300年以上前に確立された教会の基盤を揺るがすほど大きな意味を持っている。 コンスタンチノープル総主教のバルトロメオ1世(正教会高位聖職者の位階制において「平等の中の首位者」とされる)が招集したシノド(主教会議)は、1686年以来モスクワの宗教当局者の管轄下にあったウクライナ正教会に対し、独立する権利を承認した。 ウクライナ正教会は、26年前のソ連崩壊後に設立されて以来、これまで正式な承認を得られずにいたが、今回のシノドにおいて、ウク
ウクライナで正教会の管轄をめぐって深刻な対立が生じている。〈キリスト教の三大教派の一つ「東方正教会」の筆頭権威コンスタンチノープル総主教庁は11日、トルコのイスタンブールで開かれていた主教会議(シノド)で、ウクライナ正教会を承認し、同正教会に対するロシア正教会の管轄権を認めないと決定した。ウクライナ側が求めていた露正教会からの独立が事実上認められた〉(12日の産経ニュース) 本件のもつ政治的意味が、日本人にはなかなか理解しにくいので、背景事情について少し詳しく説明したい。カトリック教会と正教会では、組織構成原理がまったく異なる。カトリック教会は、銀行の本店と支店のような関係で、ローマ教皇庁(バチカン)の決定にすべての教会が従わなくてはならない。 これに対して正教会は、蕎麦(そば)屋の長寿庵、砂場、和菓子屋の駿河屋、青柳のように「のれん分け」方式だ。古代には、ローマ、コンスタンチノープル(現
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く