2021年8月、八戸沖で発生した貨物船の座礁事故を受け、定置網漁を休漁してきた青森県八戸市の八戸みなと漁協(尾崎幸弘組合長)が20年の漁期以来、約4年ぶりに漁を再開した。小型漁船「第38善宝丸」(9.7トン)が13日、漁獲したサバやサケ、イナダなど約4トンを八戸港第2魚市場に水揚げした。船長を務める尾崎組合長は「事故前と同じように良型のサバがたくさん取れて良かった」と安堵(あんど)の表情を見せた。
陸奥湾養殖ホタテガイの成長状況などを調べる秋の実態調査が5日始まった。この日は青森市、むつ市、外ケ浜町の湾内3カ所で調査が行われ、漁協や県の職員らが今春生まれた稚貝と2023年生まれの新貝の大きさや死んだホタテの割合(へい死率)などを確認した。湾内の稚貝へい死率が52.5%となった昨年と同様に今夏も高水温が長期化したが、青森市の後潟漁協では29%にとどまった。養殖施設を水温の低い深部へ沈める対策が奏功した。
青森県は1日、陸奥湾養殖ホタテガイの安定生産と成長産業化に向けた「総合戦略」(2024~34年度)を初めて策定、公表した。「生産高度化」「経営力強化」「販売促進」を3本柱に掲げ、十分な親貝の確保、協業体制の構築、輸出額の倍増などに取り組む。年間の生産量8万トン、生産額100億~150億円を維持できる体制を確立し、10年後に加工を含めて300億円規模の産業を目指す。
青森県八戸市の八戸港第3魚市場に18日朝、同港所属の中型イカ釣り船1隻が、日本海で漁獲した船凍スルメイカ約6トンを初水揚げした。数量は前年比71%減。品薄を反映して相場は跳ね上がり、1ケース(約8キロ)の高値は前年比44%高の2万1200円だった。市場関係者は「2万円を超えたのは聞いたことがない」と驚いていた。
青森県三八地方水産事務所は本年度、八戸市でカキの海面養殖試験を実施する。実施者となる同市の市川漁協と八戸みなと漁協は、専用の籠を使って養殖に取り組んでいる徳島県の水産ベンチャー企業から資材や種苗の提供を受けて事業化を目指す。三八地域でカキ養殖の試験は初めて。3日は、2漁協の組合員らが市川漁協の倉庫に集まり準備作業を行った。
青森県八戸市の八戸水産高校(中川伸吾校長)の実習船「青森丸」(698トン、冨田秀一船長)が12日、ハワイ北西海域での国際航海実習のため、生徒17人を乗せて八戸港を出発した。11月18日までの68日間、マグロはえ縄漁などの実習を行い、専門的な知識や技術を身に付ける。
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