■「その先の物語を紡ぐこと」〜善悪二元論を超えるためには、具体的処方箋の描写がいる この物語の根本的な柱は、何か?。 前回の記事で、このまおゆうの物語の革新・核心的な部分その1は、魔王と勇者が「その先の物語を紡ごうとした」ということだと書きました。 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 ママレードサンド(橙乃ままれ)著 その先の物語〜次世代の物語類型のテンプレート (1) http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20100429/p4 「その先」というのは、これまで日本のエンターテイメントの基本形となっていた善悪二元的対立の果てに、「戦って戦って」その果てに何もない、と気づくという「終わり方のパターン」を超えている点を指摘しました。もっと即物的にいっても、構造も、まさに終わり「から」物語が始まっています。 ここのポイントは、エンターテイメン