長野県上高地 ここに生息するニホンザルが『生きた魚を捕まえて食べる瞬間』の撮影に大学やNHKなどのグループが世界で初めて成功した。 「サルが魚を捕まえた」というと、何だかほっこりするような話にも感じるかもしれないが、実は「サルの仲間が魚を捕って食べること」は極めてまれなこととされている。 少なくともニホンザルではこうした行動が確認されたことはなく、科学的な調査で明らかになった新事実なのだ。 この映像は2022年11月に国際的な科学誌にも掲載された。 新たに確認されたサルたちの行動。 その行動から見えてきたのは、極寒の地で生きるニホンザルたちが会得した独自の「サバイバル術」である可能性だった。 調査の現場を密着取材していたNHKの取材班が、世界に衝撃を与えたサルたちの行動の秘密や撮影の舞台裏を伝える。 2022年7月、1つのニュースが世界中のサルの専門家たちを驚かせた。 「ニホンザルが生きた