10月27日の衆議院選挙は、与党の自民党・公明党が議席の過半数を割り込む大敗に終わった。 よって野党は躍進を果たし、特に国民民主党は選挙前7議席から28議席と4倍に増え、最もこの選挙で勝利したと言える党となった。 というのも、最大野党の立憲民主党は選挙前98議席から148議席と50%増にはなったのだが…… これは多分に、「今回は自民党に入れたくない」人たちの一時的受け皿になった観があるからである。 これに比べれば国民民主党の躍進は、ずっと芯のある質の高い得票によると言えるのではなかろうか。 そもそも(失礼ながら)国民民主党のことなんて、そういう党があることすらもそんなに大勢の人が知っているとは思えないのに―― さて、その一方で、全国的な投票率は戦後3番目に低い53.85%であった。 とりわけ投票に行った人にとっては、相も変わらず嘆かわしい低投票率に感じられるだろう。 これだけ「政治」のこと
日本時間10月23日、大リーグ・ドジャースの大谷翔平が「50ホームラン・50盗塁」を達成したときのホームランボールの入札が行われ、手数料1億円超を含め6億円超で落札された。 しかし、落札者が誰かはわかっていないらしい。 (⇒ 日刊スポーツ 2024年10月23日記事:大谷翔平50号ボールがマグワイア70号超え 史上最高5億2200万円でホームランボール落札) さて、日本のテレビニュース界は政治・経済・大谷翔平とも思えるほど、大谷翔平はもはや一つのニュースジャンルになっているようだ。 あまりの大谷大谷ぶりに、いくら何でも大谷翔平ばかり報じすぎるという「大谷ハラスメント」なる言葉もできるくらい―― しかし今回のこの記事は、大谷ハラスメントとも大谷嫌いとも何の関係もないことはまず断っておく。 私は大リーグにも大谷翔平にも何の興味もなく、そもそも地上波テレビを見ないので、ハラスメントと感じることも
10月19日午前5時43分頃、49歳の男が軽ワゴン車で自民党本部に乗り付け、警戒中の警察官に高圧洗浄機?で液体を噴射した上で、火炎瓶5本ほどの投擲を始めた。 これは党本部の門扉と敷地内の他、警視庁機動隊の車両バンパーを焼いた。 続いて5時52分頃、首相官邸前の防護柵にその車で突入し、警察官に発煙筒を投げた時点で現行犯で逮捕された。 死人はもちろん怪我人もなく、彼は今のところ黙秘している。 (⇒ 読売新聞 2024年10月19日記事:自民党本部に火炎瓶の男、反原発運動に熱心で最近はこもりがちに…父「政権に強い不満持っていた」) (⇒ FNNプライムオンライン 2024年10月19日記事:犯行時“防護服”着用か…臼田敦伸容疑者(49)現行犯逮捕 自民党本部前で火炎瓶投げ首相官邸に車で突っ込む 警視庁公安部) 彼は年季の入った反体制・反政権・反自民の「闘士」であったようで、特に反原発活動には熱心
次期衆院選の勝敗予想は、「与党(自民党・公明党)は苦戦するし議席も減らすが、それでも過半数は確保する」というものらしい。 (⇒ 読売新聞 2024年10月16日記事:与党、過半数の見通し…自民苦戦・立民は議席増の勢い・維新は不振) それはたとえ熱烈な自民党支持者であっても、今回の選挙で自民党が大勝するなんて予想する人はいないだろう。 自民党が議席数を後退させることはほぼ確実だが、しかしそんなことは石破首相をはじめ自民党全員にだってわかっているはずで―― むしろ石破首相としては、目障りな旧安倍派を「正々堂々と公式に壊滅できる」機会だと捉えていてもおかしくはない。 それでも与党が過半数を維持するという予想が当たっているなら、これはまさに石破首相の目論見どおりという結果ではあるまいか。 (⇒ 2024年10月6日記事:石破首相、裏金議員を公認すれども比例重複認めず-肉を切らせて安倍派を絶つ?)
10月11日、今年のノーベル平和賞を日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)が受賞したことが発表された。 翌12日、石破首相は日本被団協の代表委員・田中熙巳(てるみ)氏(92歳)のスマホへ、祝意を伝える電話を約7分間かけた。 そこでの会話は、次のようなものだったという。 ●石破首相は小学生の頃に原爆被爆の悲惨な映像を見て以来、核兵器をなくすべきだと思っていると話した。 田中氏は「首相がそういう考えなら鬼に金棒」と応じた。 ●田中氏は、核共有や非核三原則の見直しなど石破首相の考え方に触れ、「心配で心配でしょうがない」と投げかけた。 ●首相は「現実的な取り組みが必要」などとして議論を避け、「直接話す機会を持ちたい」と提案した。田中氏はこれを快諾した。 ●通話後、田中氏は「被爆について知っていると言うのに、なぜ今のような考えになるのか」「首相は電話を切りたがっていたと感じた」と述べた。 (⇒ 中
10月6日、石破首相は自民党のいわゆる「裏金議員」を次期衆院選で公認した場合でも、比例代表との重複立候補を認めない方針を固めたという。 また、重複立候補できない非公認の対象も、従来より広げるという。 (⇒ 産経新聞 2024年10月6日記事:自民に激震「比例重複認めず」 非公認対象広がる 党勢後退すれば首相の責任問題も) 10月4日には森山幹事長が、裏金議員も原則として公認する方針を示していたのだが…… しかしこれはさすがに「無反省」過ぎると国民に思われる、と危惧したものか、急転直下的・急速反転的な方針変更となった形だ。 これを苦肉の策と呼ぶ自民党議員もいるようだが、それは確かにそうかもしれない。 やっぱり仮にも裏金議員と呼ばれてしまった者たちを、全員平然と公認して選挙戦を戦うというのは―― あまりに自民党にダーティなイメージが付きすぎて、よほど厚顔な人間でも躊躇して当然のところではないか
9月27日、自民党の総裁選が行われた。 決選投票で僅差で高市早苗 氏を破って新総裁になったのは、石破茂 氏―― これはネット界では相当ショックで不評のようで、「高市まさかの敗北」を憤る声がニュースコメント欄には充満している。 そしてまるでそんな嘆きが「正しい」かのように、株式市場は垂直落下的下落を遂げたとも報じられた。 だが別に、こんなことは気にするまでもないだろう。 どうせ「市場の声」なんて、どうにでも手のひら返しするものである。 すぐ総理大臣になる石破氏だが、当然ながら首相としてまだ何もやっていないのだから、その(主として経済面の)評価がどうなるかなんて、それこそ予断を許さないものだ。 しかし個人的に、石破政権の経済政策について既にウンザリすることがある。 それは石破氏とは全く関係なく、石破政権の経済政策がまたまた「イシバノミクス」なんて呼ばれることについてである。 私はこの「一国のト
9月25日、かつて「誠意大将軍」と呼ばれた元タレントの羽賀研二が、またまた逮捕された(3度目)。 容疑は強制執行妨害罪で、沖縄県内に彼が所有するビルと土地の差押えを免れるため、自身が代表を務める会社(を新たに設立して)その会社に所有権が移ったという虚偽の登記をした、というもの。 そして、驚くべきことに―― この虚偽登記について六代目山口組弘道会の幹部はともかく、なんと日本司法書士会連合会の副会長までもが一緒に逮捕されたのである。 (⇒ FNNプライムオンライン 2024年9月26日記事:またまた堕ちた“誠意大将軍”羽賀研二容疑者が3度目の逮捕…ウソの登記で資産隠しか 暴力団組長や元妻とともに日本司法書士会連合会副会長も逮捕) ところで私はこういうことに詳しくないのだが、しかしこうまで大規模な逮捕がされた以上は、それが「悪」だというのは間違いないと思うのだが―― 自分が所有する資産・不動産を
ナスカの地上絵の「新作」発見が、山形大学のAI調査によって加速している。 この9月24日には、またまた303点もの新発見作が追加発表されたのだが…… どうやらそのほとんどがまたまた、衝撃的なほどの「ヘタウマ」画風だったようだ。 (⇒ PC Watch 2024年9月25日記事:AIでナスカの地上絵を新たに約300件発見。サンプル増で解析も加速) (⇒ 2022年12月8日記事:ナスカの地上絵「マンガ」新発見-やっぱりこれはお地蔵さん?) 思えばナスカの地上絵と言えば、主に少年たちにとり古代文明の神秘とロマンの代表例みたいなものであった。 もちろんそういうものについては――エジプトのピラミッドがその頂点――、お決まりのごとく「それは宇宙人が作った」「宇宙人から教えを受けた人類が作った」というオカルト浪漫説が付いてくるものである。 そしてナスカの地上絵については、宇宙人とは言わないまでも「ナス
日本に死刑制度があることが「国際社会」からたびたび批判されている―― とは、日本人なら知らない人があまりいないことである。 ここでいう「国際社会」というのが欧米社会のことであるというのも、まず知らない人はいないだろう。 そしてまた――これからも続くに違いないが――、そういう趣旨の記事がネットに掲載された。 (⇒ 共同通信 2024年9月23日記事:人の命奪う死刑制度、国際社会からは批判の声 決して一様ではない被害者遺族たちの思い) 欧米の中でも欧州(ヨーロッパ)では、EU基本権憲章で死刑が禁止されている。(ブレグジットでEUを離脱したイギリスも) 今ヨーロッパで死刑制度が残るのは、悪名高いロシアの同盟国であるベラルーシのみ。 そして現役の駐日イギリス大使ジュリア・ロングボトム氏は、 「残念なことに死刑存置国という観点から見ると、日本は中国、北朝鮮、シリア、イランなどの国と同じグループに入っ
9月17日、中東のレバノン各地で数千台のポケベルが一斉に爆発した。 現時点でこれによる死者は12人、負傷者は2800人に上る。 そしてこれは、イスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバーを狙ったイスラエル国軍&イスラエル諜報機関モサドの共同作戦によるものであり、ポケベルに仕込んだ爆発物(プラスチック粘土爆弾?)を電波指令で一斉爆破したのだという。(ただし、イスラエル自体はコメントしていない。) (⇒ CNN 2024年9月18日記事:レバノン同時爆発にイスラエル関与、通信機器に爆発物仕込む) まずポケベルについてだが、これは日本では完全に過去の機器であり、現物を見たことのない人の方が多いくらいだろう。 そもそも、(私は調べていないが)日本では製造もされていないだろう。 しかしヒズボラでは、スマホを使えばイスラエルに位置探知されて攻撃を受けることが頻発したため、メンバーに配布する通信機器を近年ポ
最近、あの絶海の孤島・イースター島について「定説」を覆す内容の新説が続いて発表されている。 一つは、定説では盛期に「1万5千人~数万人」とされていた人口が、実際は元から4000人ほどしかいなかったのではないかとの説。 もう一つは、定説では(モアイづくりに狂奔したなどが原因で)島の環境破壊が進んで戦乱となり「文明崩壊」が起きて人口激減したとされていたが、しかしそんな現象は起きていなかったとの説。 (⇒ 時事通信 2024年6月26日記事:イースター島の人口、最大4000人 米学者が「数万人説」に異論) (⇒ 時事通信 2024年9月14日記事:文明崩壊なかった? モアイ像の最後巡り新研究―イースター島) (⇒ 朝日新聞 2024年9月14日記事:モアイ像のイースター島、DNA分析で通説覆す 文明崩壊なかった?) さて、私も子ども時代は「定説」に沿った学習漫画とかを呼んでいたクチである。 別に
「ファーストバイト」「バージンロード」などという「男尊女卑と家父長制のジェンダーバイアス」のかかった「時代と共にアップデートされていない」結婚式に違和感を持つ若者が増え、ウェディング業界からも変革の動きが出ているという。 (⇒ ハフポスト 2024年9月2日記事:「ファーストバイト」や「バージンロード」、違和感を持つ若者が増える中、業界側から変化の風「時代に合わせた結婚式を」) 従来の結婚式・結婚披露宴の定番と言えば、ファーストバイトとかバージンロード名称と並ぶのが、次のようなものだろうか。 ●花嫁が来賓に向かってブーケトスをする。そのブーケをキャッチした未婚女性は次に自分が結婚する番になるという。 ●花嫁がバージンロードを、その父親と腕を組んで歩いて入場してくる。 ●花嫁がその両親に対し、今まで育ててくれた感謝の手紙を読む。 ●花婿と花嫁が手を携えて(巨大な)ウェディングケーキにナイフを
前回記事がフェミニズムについてであった流れではないが、また同類の話の記事となる。 8月30日、誰でも知っている焼肉チェーン「牛角」は9月2日から12日の間、公式アプリ会員かつ月~木曜日に事前予約した「女性のみ」食べ放題コースを注文したら料金半額となるキャンペーンを行うと発表。 これは牛角をグループとする会社が、9月に開催される『TOKYO GIRLS COLLECTION』へ出展することを記念してのキャンペーンだとのこと。 ところがどっこい、このキャンペーンが「男性差別」だとまたもや炎上したらしいのだ。 (⇒ lasisa 2024年9月1日記事:【SNS発】牛角の“女性半額”キャンペーンは「性差別」? 男性たちから批判が相次いだワケ) 私もそうだが、大半の人はこう思ったろう…… こんなキャンペーンは10年前、いやたった数年前まで、何ということもない「普通の・当たり前の・よくある」タイプの
8月21日、アフガニスタンの支配権を奪還して久しいイスラム武装勢力タリバンは、法的措置によりさらに一段と女性の抑圧を進めた。 その法律は「悪徳の防止と美徳の促進法」と言い、 ●女性は公共の場ではヴェールを着用し顔を覆うことを義務付け。 ●着るものは薄い生地・タイトなデザインは禁止。 ●(これは男性も同じだが)イスラム教徒以外の前では身を隠すよう義務付け。 ●血縁・婚姻関係のない男性を見ること・見られることを禁止。 ●人前で歌い、朗読し、大声で読み上げることは禁止。 等々が列挙されているようだ。 (⇒ ハフポスト 2024年8月26日記事:女性は顔出しも歌声も禁止。アフガニスタンのタリバン政権が女性の権利をさらに規制) もちろんタリバンに言わせれば、これは女性の抑圧ではなくて「保護」――女性の保護のみならず、女性の悪影響からの男性への保護――なのだろう。 そして確かに上記の措置は、欧米や日本
職業に就いてはいるが、それに熱意があるわけではなく、必要最低限の仕事しかしないで過ごす―― これを現代では「静かな退職」と呼ぶ。 その静かな退職者は日本の労働者の60%に及ぶ、とも言われている。 (⇒ ABEMA TIMES 2024年8月25日記事:“静かな退職” 当事者に聞く働かない理由「頑張っても給料が上がらない…」「仕事してる感をいかに出すか」 雇用者の悩み「クビにはできない」“採用してはいけない人”を見抜くには) (⇒ HRプロ 2024年8月14日記事:日本国内で「“静かな退職”をしている」と自覚する人は6割に。30代・40代・50代にも広がる“Z世代らしい”考え方) この「静かな退職」という用語と概念は、2022年にアメリカで誕生したと言われる。 ところが日本ではもう何十年も前から、これと同じようなことを指す言葉があったと私は思う。それは「サボリーマン」という言葉だ。 ある意
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