13日、ベルギー・イーペルで行われた「猫のパレード」で、観光客らでごった返す市中心部を練り歩く猫の張りぼて(共同) 【イーペル共同】ベルギー北西部の小都市イーペルで13日、中世欧州の猫虐待の歴史を忘れないようにするため、猫に仮装した市民や猫の張りぼてが市中心部を練り歩く3年に1度の「猫のパレード」が行われ、日本からのツアー客多数を含む数万人の猫好きが集まった。 中世に毛織物輸出で栄えたイーペルでは、商品をネズミに荒らされないよう倉庫で飼っていた猫が必要以上に繁殖。中世から19世紀まで多くの猫が、現在は市庁舎として使われる毛織物産業の拠点の壮麗な建物から投げ落とされ、殺された。猫を魔女の使いとみる迷信が背景にあるとされる。