確か一番最初に絶版になったのが「ヨリックの饗宴」で、とにかくすごく早かったわけだが、これにはちょっとした事情があった。ともかく、版元から「絶版にするけど倉庫に残って在庫本どうする?買い取る(さっさと買い取れよ!)」と電話で言われて、全部買い取った。 とはいっても、読者が読まなかった本を家に置いていても仕方ないので、焼却炉を借りてぼちぼちと燃やして処分し始めた。 それ以来、自分の本の在庫を自腹で燃やし、また出して、また燃やしの繰り返し。ハードカバーだけでなく文庫もあるし、なんだかんだで四十冊以上出版してきてほぼ全部近くが絶版なので、著者分だけでも燃やすものがかなりある。「プラチナ・ビーズ」のハードカバーなんか、まだ残っている。これも絶版が早かったから。 「SeoulCat's-eye(半島の猫目石)」をぼちぼち配信しているが、「読みたいです」という言葉を聞くと、「プラチナ・ビーズが絶版になる