氷河期と家柄 氷河期世代は家柄や出身階層によって結構人生左右されていた、と思うことが時折ある。同じ大学でもいいところに就職した人を見ると、成績のよしあしというより家柄のよしあしで決まっていた。人間の「気品」というものを、面接官は好むのだろうか。 小学校は甲府市立であったものの、中学校は国立だった。当時、男子では山梨県内で唯一受験できる中学校を受験して、試験と抽選を経て合格した。 小学校と中学校では、そこに通っている子どもたちの家柄がまるで違っているのだ。県内でも有数の上位層の子女が集まる小学校からの持ち上がり組と、家柄のよさに加え学力の高さもトップクラスだった中学校入学組。私に欠けていたのは、成績ではなく家柄だった。 そのせいか、学校でもいじめられたし、仲間にも溶けこめなかった。成績はその学校の中でもそれなりによかったものの、かと言ってスクールカーストの中で高く評価されていたわけではなく、