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ブックマーク / movie.maeda-y.com (4)

  • 超映画批評「シン・ゴジラ」90点(100点満点中)

    「シン・ゴジラ」90点(100点満点中) 監督:樋口真嗣 出演:長谷川博己 竹野内豊 ハリウッド版をすら凌駕する、これぞ2016年の日にふさわしい新ゴジラ 私は「シン・ゴジラ」が完成した直後、その事をある制作スタッフから聞いた。やがて試写予定についても別会社のスタッフから知らされていた。だが結局、公開までに通常の大々的なマスコミ向け試写会は行われなかった。 あの庵野秀明総監督の事だから、完成といいつつポスプロの沼に嵌ったか、あるいは初号試写を見た宣伝チームが急きょ事前に我々に見せることをやめる判断をしたのか。いずれにしても映画ライターの間ではこういう場合、ろくな結果にならないとの経験則がある。 しかも、たまたま見に行った都心の映画館の入りがきわめて悪かった(上映10分前の段階でなんと私一人)事もあり、不安は増大する一方だったが、なかなかどうして、「シン・ゴジラ」は期待をはるかに上回る大傑

    超映画批評「シン・ゴジラ」90点(100点満点中)
    kamayan
    kamayan 2016/07/30
  • 超映画批評「アメリカン・スナイパー」100点(100点満点中)

    アメリカン・スナイパー」100点(100点満点中) 監督:クリント・イーストウッド 出演:ブラッドリー・クーパー シエナ・ミラー 神からの警告 アメリカでこの映画のことを好戦的とか、ヒロイズムを強調しすぎだとか、アメリカ万歳イズムだなどといって批判する人たちがいると聞いて、私は仰天した。いったいどこをどう解釈すれば、そんな真逆の受け取り方をするのだろう。 頑健な肉体と精神、たぐいまれな能力に恵まれたクリス(ブラッドリー・クーパー)は、強者に生まれた責任感と愛郷心から海軍に志願する。やがて特殊部隊ネイビー・シールズ最強の狙撃手となった彼は、イラク戦争の最前線で目覚ましい活躍を見せる。だが、同時にテロリストにとって高額の賞金首となるのだった。 オバマ大統領夫人まで巻き込んだ大議論となっている「アメリカン・スナイパー」をめぐる騒動だが、それも納得のすさまじい完成度である。私に言わせればこの映画

    kamayan
    kamayan 2015/02/22
  • 超映画批評「2010年の総括」

    『2010年の総括』後編 東京都の条例改正問題 もう一つ、2010年を振り返って見逃せないニュースといえば、東京都の青少年保護育成条例改正問題であろう。東京都知事、石原慎太郎の強硬な発言の数々によって、大きな反発を受けているホットなニュースである。 そもそも普通に暮らしているものからすれば、あわてて規制強化するほど差し迫った問題ではないし、一般社会にそうしたコンテンツが脅威を与えているとは到底思えない。偉そうなことを言ってはいるが、どうせ児童ポルノ撲滅に血道を上げる外人どもにいい顔をしたいだけに決まっている。ポルノが溢れていたって、日人は連中ほどに児童性犯罪を犯してはいない。まったくもって余計なお世話、というほかない。 だいたい為政者側が、健全だの不健全だのといった価値観を語るあたりが押し付けがましい。傑作なら規制されないなどとツイッターで発言した副都知事もいるようだが、傑作かエロか、そ

  • 超映画批評『日本以外全部沈没』10点(100点満点中)

    『日以外全部沈没』10点(100点満点中) タイトルと宣伝で客がくればよし、というだけの作品 小松左京の大ベストセラー『日沈没』には、筒井康隆による有名なパロディ短編『日以外全部沈没』がある。これは、その実写映画化。 2011年、天変地異により日以外の国が続々と沈んでいった。唯一残った日列島には、各国から難民が押し寄せ、日中の治安は悪化した。かつての大国アメリカや、反日国家のVIPも、いまや日国首相にペコペコし、ハリウッドスターも端役で生き延びるしかない時代となった。日人は特権階級となり、その権力にあぐらをかいて傲慢になっていったが、刻々と破滅のときは近づいていた。 映画『日以外全部沈没』を、『日沈没』に対抗しうるパロディ映画と勘違いしてはいけない。これは、河崎実という監督の映画がどういうものか、最初からわかっている一部のマニアックな人々だけが見ればそれで十分という、特

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    kamayan 2006/09/06
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