「米中韓が連携し,「慰安婦」問題で日本を攻撃している」.そんな危機感を抱く歴史修正主義者たちは「歴史戦」と称して,アメリカなど海外への情報発信を強めている.ネットによる情報拡散のみならず,現地での集会や訴訟も展開.政府も加わった「歴史戦」の実態を詳細に報告し,歴史認識と政治のあり方を問う. ■編集部からのメッセージ 「歴史戦」という言い方をご存じでしょうか.「米中韓が連携し,『慰安婦』問題で日本を攻撃している」.そんな危機感を抱く歴史修正主義者たちが「歴史戦」と称して,アメリカなど海外への情報発信を強めています.ネットによる情報拡散のみならず,現地での集会や訴訟なども展開させています.しかも,深刻なのは,こうした動きが民間の運動に限られているのではないことです.政府もこうした流れに加わり,歴史修正主義にもとづいた発信を強めています.本書では,「慰安婦」問題を中心とした,こうした右派の「歴史
戦後の日本ではそれまでの内務省による検閲に代わり,GHQによる検閲と宣伝工作が展開された.アメリカで完全な形で保存されてきた検閲資料を丹念に調査し,検閲組織とシステムを明らかにしたうえで,朝日新聞とNHKといった組織や,緒方竹虎や永井荷風らが,占領下の検閲・諜報・宣伝活動に関わった実態を描き出す. ■編集部からのメッセージ 2013年6月,元CIA職員がネット上のメールを収集する極秘プログラムがあることや1日数百万件の通話記録を傍受していた事実を告発した.NSA(米国家安全保障局)による通信傍受の対象には,日本の政府機関も含まれている.そのニュースは,以前から,エシュロンなど巨大な軍事傍受システムの存在は知られていたのでさもありなんと受けとめた.だが,じつはアメリカはすでにGHQとして日本を占領していたときから,その精緻にして巨大な傍受システムを日本列島の津々浦々に張りめぐらしていたのであ
1940年締結の日独伊三国同盟は,日本が破滅への道を辿る分岐点の一大モニュメントであった.東京裁判の国際検察局による尋問調書の中にあって長年注目されず埋もれていたドイツ人外交官らの証言を手がかりに,同盟成立にまつわる謎に新たな光を当て,「松岡外交」の舞台裏とその内実を鮮烈に描き出す歴史ノンフィクション. ■内容紹介 日独伊三国軍事同盟は1940年9月に締結され,日本がアメリカ,イギリスなどを相手に破滅の戦争へと踏み出す大きな要因となった.時の外相松岡洋右は調印までの外交交渉のすべてを密室で一人で進め,公式な記録を残すこともなく,成立までの過程は厚いベールに覆われ実態は不透明なままだった. その成立から70年余,外交交渉の当事者たちの証言がそろって出現した.東京裁判のために設けられた国際検察局(IPS)が作成しながら,裁判には提出されなかった尋問調書や捜査資料.眠っていた日本とドイツの外交官
『図書』は大勢の知的好奇心あふれる読者に1938年の創刊以来愛読されてきた「読書家の雑誌」です。 古今東西の名著をめぐるとっておきの話やエピソード、心を打つヒューマン・ストーリー、旅のときめき体験、人生への思索などを綴る、滋味あふれるエッセイの数々。 文学・芸術・学問の面白さを語る対談・座談・インタビュー。若手からベテランまで『図書』ならではの一流の執筆陣が書き下ろす文章の力と味わいは、日常生活にピリッと刺激を与えるスパイスの働きをするはずです。 魅力的な本との出会いの場、読書の新しい愉しみ発見の場として月刊『図書』の定期購読をおすすめいたします。 巻末の新刊案内は岩波書店の出版活動の最新情報をいの一番にお届けする「読者と岩波書店を結ぶホットライン」です。 綴じ込みの〈書籍注文ハガキ〉もご利用ください。
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