パリでちらほらと、和菓子を扱うお店が増えてきました。以前までは、あんこのような“甘く煮た豆”にフランス人の味覚が慣れておらず、和菓子はなかなかフランスで広まらないのではないかと言われてきました。それにもかかわらず、和菓子を嗜むフランス人の数は増えています。 なぜ近年になって和菓子に注目するフランス人が増えてきたのか? 本当にフランス人は和菓子が苦手なのか? もし苦手なら、どのような和菓子なら受けるのか? これらの疑問について、パリで長年活躍する和菓子職人に答えを聞いてみました。 スイーツの聖地・パリに横たわる和菓子への壁 ▲餅米でついたお餅に白あんが入った「梅餅」 世界中から菓子職人が集い、続々と新作が発表され続けるパリ。ここでは彼らが生み出す作品を舌の肥えた美食家たちが判定し、スターとなったパティシエはメディアを賑わせます。 そんなフランスのパティスリー業界を、和菓子で開拓しているのが、