東北大学は9月22日、「宇宙ガンマ線背景放射」や「宇宙ニュートリノ背景放射」などの高エネルギー粒子の起源天体や生成機構について、“静穏な”大質量ブラックホールがそれらの起源であるという説を提唱したことを発表した。 同成果は、東北大 学際科学フロンティア研究所(東北大大学院 理学研究科兼務)の木村成生博士らの研究チームによるもの。詳細は、英オンライン科学誌「Nature Communications」に掲載された。 宇宙には、ほぼ光速で飛び交う荷電粒子である宇宙線のほかにも、高エネルギーのさまざまな波長の電磁波や素粒子などが飛び交っており、高エネルギーのガンマ線は宇宙ガンマ線背景放射、ニュートリノは宇宙ニュートリノ背景放射と呼ばれているが、このような高エネルギーを持った電磁波や素粒子がどのように生成されるのか、またこれらの起源天体などはよくわかっていないという。 これまでの宇宙ガンマ線や天体