ゴキブリを害虫と呼ぶのは本当の害虫を知らない人。 ダイニングを本拠地としてかまえ、時にはリビングにも遠征に出るゴキブリ。奴は、普段は戸棚の奥深くや冷蔵庫の後ろの僅かな隙間などに身を隠し、天敵が寝静まった夜にカサコソと姿を現す。 何かの手違いでその黒光りした体躯がまだ明るいフロアを駆け巡ると、半ば狂乱したような声をあげて敵意を剥きだしにし、殺虫剤やスリッパを手に取る天敵、人間。悪さをしでかしたわけでもないのに、なぜ彼らはこれほどまでに人間に恨まれているのか。 まるで存在自体が悪であるかのような扱いだ。 恐竜が生きていた時代から存在しているとさえ言われ、常に「害虫」のジャンルの頂点に君臨するゴキブリが、チャンピオンベルトを防衛し続けてきた事実に対し、しかし私は断固として異を唱えたい。 ゴキブリは、たいして害を及ぼしてはいない。 もちろん見た目や素早い動きといった「形態と動作」によって十分に害を
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