ずいぶん前に好きな人がいた。一目惚れしてしまうほどに好きな人だった。話したり一緒にいるうちにその人の持つ独自の空気感とかあっさりしているところが好きになった。多分こんなに誰かを好きになることはないだろうと思っていた。 「好き」と言ったが関係を進める展開にはならなかった。「なぜ付き合ってくれないのか」と聞いたらうやむやにされたが1度だけ「君と釣り合うような人間じゃないから」と卑屈な答えを頂いた。無理強いしてまで付き合うことをこの人は望んでいないと思いそれ以上関係を進めるのを止めた。 たまに連絡をとりたまに会う。それでもその時間はとても愛に溢れていて幸せなものだったと思う。 昔は何にでも頭の中で色を着けていた。 17~20歳は光溢れるような黄色~オレンジ、20~25歳はオレンジ~ピンク、25~27歳はちょっとくすんだ黄色、27~30歳は深い水色、といったように色のイメージというのがある。 付き