写真:原田教正 自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder, ASD)の感覚世界とは、どのようなものなのか。認知神経科学の観点からASDの感覚特性を研究している柏野牧夫さんと、NPO法人リトルプロフェッサーズの代表としてASDの人の身体的困難の研究を行う当事者の片岡聡さん、同じく当事者で、ASDの女性の会「カモミール」を主宰していた菊地啓子さんに話を聞いた。見えてきたのは、スペクトラム(連続体)の名の通り、多様な脳が織りなすニューロダイバーシティの世界だ。 取材・文:田井中麻都佳 発達障害とASDについて ——柏野さんは、2010年頃からASDの視聴覚特性とそのメカニズムの解明の研究に取り組まれ、ASDの方たちが独特の感覚世界に生きていることを明らかにされてきました。片岡さんとは研究を通じて以前からお知り合いだそうですね。 片岡さんは2017年5月に放送されたNH

