東京オリンピックの開会式を10日後に控えた1964年10月1日午前5時40分、東京駅19番線のホームには「ひかり1号」が入線し、出発を静かに待っていました。 その脇のホーム上には、日本国有鉄道石田総裁を筆頭に、副総裁、東京都知事など蒼々たる顔ぶれが並び、「東海道新幹線」の出発式が執り行われようとしていました。 吹奏楽団によるファンファーレが鳴り響き、石田総裁が大阪府知事と大阪市長へ宛てたメッセージを読み上げ、それを一番列車の車掌に託します。 そして発車ベルが鳴ると同時に、石田総裁の手によるテープカットが行われ、「ひかり1号」は満員の乗客を乗せて新大阪駅へ向けて出発していきました。 また、同時刻には新大阪駅でも「ひかり2号」を送り出す出発式が行われました。 10時10分になると、国鉄本社で天皇皇后両陛下のご臨席を賜り、開業式典が催されました。 天皇陛下からは「東海道新幹線が幾多の困難にうちか
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