気がつけば、もう2月。そして、今年に入って最初のブログの更新です。 『かたちだけの愛』は、お陰様で、たくさんの方に読んでいただき、色々な感想を聞かせていただいてます。 ありがとうございます! 初めての長篇恋愛小説、という謳い文句ですが、作品のテーマは「愛」です。特に、主人公の相良郁哉と叶世久美子(中村久美)との「愛」と、相良とその家族との「愛」は、比重としては、ほぼ同じくらいです。その二つの愛を同時に描きながら、恋愛であれ、親子愛であれ、いずれにも当てはまるような「愛」の定義を考えたかった、というのが、僕の意図でした。 30代半ばの主人公の愛を書こうとした時に、恋愛と親子愛とは、どうしても一緒に扱いたいテーマでした。 親子関係というのは様々で、うまくいっていれば何よりですが、そうでないことも勿論あります。 僕は同世代の人と話していて、うまくいかなかったという思いを抱えている人は、潜在的にか