昨年、大ヒットした経営書『ブルー・オーシャン戦略』の著者チャン・キムに取材した際、「世界でブレイクしている日本発のアイデアはたくさんある。任天堂とか、KonMariとかね」といわれたことがある。 2014年にアメリカで『人生がときめく片付けの魔法』の翻訳版を発売した近藤麻理恵は、いまや世界で最も話題を呼ぶ日本人の一人だ。タイム誌「2015年番世界で最も影響力のある100人」に選ばれ、今年1月にネットフリックスで放送開始した「KonMari〜人生がときめく片付けの魔法」のブレイクによって、その人気はますます高まった。 しかし、疑問もある。日本でも同書は100万部超のヒットを記録し、主婦を中心に「片付け」ブームを引き起こしたが、日本とアメリカでの反応は少々違うようにも思えるのだ。 なぜ彼女は、ここまでアメリカ人の心を深く捉えたのだろうか。 動詞になった「KonMari」 いまやアメリカ人は、す