地域の住民が自宅の庭先など屋外に設ける「小さな図書館」が各地に広がっている。 親しみやすい巣箱の形にしたり、公園の一角でピクニックのように持ち寄った本を広げたり。だれもが気軽にでき、本を通じて交流が深まるのも人気の理由。屋内を含めたこうした取り組みは全国で500か所以上に上るという。27日からは読書週間。 手作り巣箱形 「子供たちにのぞき込んでもらえるように巣箱形にしました。多くの人が集まる場所になってほしい」 大阪府泉大津市の自宅の花壇に21日、本箱を置いたオーガニック製品販売会社経営の高島直子さん(38)は笑顔を見せた。 屋根付きの茶色の本箱(高さ約40センチ、幅約50センチ、奥行き約40センチ)は、隣に住む父親の八木信夫さん(72)の手作り。中には高島さんが愛読してきた育児や趣味の菜園の本、絵本など約20冊が収められている。道路に面しており、備え付けのノートに利用者名や本の題名などを