配信に舵を切りつつあるライブエンタメだが、数々の課題が浮かび上がっている。現場で直面した困難と覚悟について、緒方恵美さんと吉江輝成プロデューサーに語っていただく <前編はこちら> たとえ赤字でも、逃げたら終わってしまう 声優そして音楽アーティストとして活動中の緒方恵美さんに聞く、コロナ禍におけるライブエンターテインメントの実情と苦闘、その後編をお届けする。 2020年12月末に自ら主催者として配信込みのライブを開催したが、「会場チケットが完売したとしても200万円の赤字が出る」(緒方さん)。同席したランティス・吉江輝成プロデューサーも、「規模が大きいライブもなかなか収支が合っていかない現状がある」と打ち明けた。 筆者が想像した『会場の収容人数制限に伴う収入減も、配信チケットを販売することで“プラマイゼロ”になるのではないか』という予想は大きく外れた。未だに難しい配信でのマネタイズ、「被れる
「スクショ」という言葉をご存じだろうか。スクリーンショットの略で、スマートフォンなどの画面を画像として保存することだ。言葉自体は以前からあるが、今どきの若者のネット文化を読み解くうえで、大事なキーワードになっている。 2018年12月にTwitterのあるつぶやきが話題になった。それは「友人や妹がサイトの情報を送ってくるとき、スクショで送ってくる。若い人たちはURLの概念を知らないのではないか?」といった内容だ。 中でも10代の若者はスクショを多用する。Twitterを使っていると、Webページの画面がそのまま貼り付けられたツイートを見かけることがある。Webページを紹介するとき、URLをツイートするのではなく、スクショを送ってくる。 これはTwitterだけの現象ではない。若い世代とLINEでメッセージを交わしていると、同じようにWebページのスクショを送ってくる人が多い。筆者の身近なと
外食産業で提供される食品は、そのほとんどが塩分過多だ。なぜか? それは、その食品が売るために存在しているからである。 おいしい、と一回で思ってもらえなければ、もう一度来てもらえない。 だから、健康だのは度外視して、パンチの利いた味を作る。 では、それを文化に置き換えるとどうなるか。 売るための作品は、面白いと思ってもらう必要がある。 面白いと思ってもらうには、サスペンスものならスリルや驚きを、コメディなら笑いを、 子供がかわいい作品ならその魅力を「わかりやすく」表現しなければならない。 その方が大多数に伝わり、面白いと思ってもらえるからだ。 そして、そういったわかりやすい表現をしつつ、写実的であることは非常に難しい。 なぜなら、日本人のリアルはハイコンテクストで、直接的な表現を避けるからである。 フィクションはフィクション、リアルとは別物になってしまうのは、金銭が絡む以上仕方のない事だ。
2014年12月8日、池袋ジュンク堂で「『アーカイブ立国宣言 日本の文化資源を活かすために必要なこと』(ポット出版)刊行記念対談」が開催されました。本記事では、その一端を紹介します。 まずは、福井弁護士、吉見先生がデジタルアーカイブに関わるようになったきっかけから。 両人は、演劇経験者という共通項があり、福井弁護士は30歳まで、吉見先生は学生時代に5~6年間の演劇活動をしていました。いまでも2ヶ月に1回程度、両人を含めた仲間内で観劇をしています。吉見先生は、新聞、脚本、ポスターなどの様々なアーカイブに関わる中で、横断的なアーカイブ政策の必要性を痛感したといいます。 続いて、アーカイブにまつわる世界の現状が、議論の俎上にあがりました。 ITによって、情報の大量生産や大量複製が可能となった現代は、ヨハネス・グーテンベルクの活版印刷以来の大革命期です。 インターネットでは、全ての人間が発信者にな
【イベント】 2014年12月8日(月)ジュンク堂書店・池袋店にて、監修の吉見俊哉・福井健策両氏による対談イベントを開催します。 ・2014年12月8日(月)『アーカイブ立国宣言 日本の文化資源を活かすために必要なこと』刊行記念対談(吉見俊哉×福井健策)開催 【立ち読み版EPUB】 『アーカイブ立国宣言 日本の文化資源を活かすために必要なこと』の立ち読み版EPUBファイルをご用意しました。 本文の抜粋を試し読みできます。 ・アーカイブ立国宣言試し読み版 内容紹介 日本のデジタルアーカイブはどこを目指すべきか? ナショナルアーカイブ設立へ向けた4つの提言と、青柳正規・御厨貴・吉見俊哉による鼎談や、日本のアーカイブの現状報告、世界のデジタルアーカイブの実践例、デジタルアーカイブ振興法制定の意義と今後の方向性などを収録。 【電子書籍】 ●こちらの本には電子書籍がついています! 紙の書籍をご購入い
DDN は 音楽 ・ 映像 に関する デジタル アート を中心に情報ミックスを配信中
Wikipediaは、ご存じのように利用者によって作られるネット上の百科事典である。これの便利なところは、1つの単語や事柄に対して各言語のページが作られていて、その意味や捉えられかたについて、各国・各地域での違いがわかることだ。画面の袖にある「他の言語」をクリックするだけなので、少なくともその言語のページを閲覧することはできる。 たとえば、「バズワード」という言葉をIT業界の人たちはよく使うが、日本語の「バズワード」と英語の「buzzword」ではまるで意味が違っていることがわかる。Wikipedia日本語版では、「ゲーム脳」、「Web 2.0」、「クラウドコンピューティング」、「ロングテール」など、具体的に説明できる例が挙げられているが、英語版では、「Going Forward」、「Leverage」、「Next Generation」、「Paradigm shift」、「Incenti
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く