後を絶たないストーカーやドメスティックバイオレンス(配偶者らからの暴力=DV)。警察の取り締まりや罰則の強化が図られても、深刻な被害を防ぐ決め手に欠けるのが現状だ。加害者を更生させ、被害の芽を事前に取り除けないか-。そんな試みが始まっている。 話しかけても、視線を合わせない。すれ違っただけで、身をこわばらせる。妻の様子がおかしいと感じた時には、もう遅かった。医師の診断は「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」。自らの暴力が原因だった。 30代の男性会社員は結婚して以来12年間、妻に暴力を振るい続けた。反抗的なそぶりを見せようものなら頬を平手で打ち、髪の毛をわしづかみにして罵声を浴びせた。妊娠中の腹を蹴ったこともある。 「妻は自分の“所有物”。言うことを聞かなければ、暴力でねじ伏せてもいい」。そう思っていた。 今年1月末、精神的に追い詰められた妻は子どもを連れて実家に戻った。妻が最後に
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