2016年2月、サンフランシスコで働く2人の日本人が中心になって作り上げた「Phami.ly」(ファミリー)というアプリがリリースされた。 彼らは、勤めている企業に関係なく、個人のプロジェクトとしてチームを作り、アプリのリリースにたどり着いた。作った理由は、海外で暮らしている日本人が、家族のプライベートな写真を、日本で過ごす親に簡単に送りたい、という思い。そして、サンフランシスコ、シリコンバレーで働く若者ならではの事情があった。 自分の親のために作ったアプリ アプリ開発の中心となったのは、サンフランシスコのテクノロジー企業で働くでインタラクティブデザイナーとして働く川島高氏と、エンジニアの丹羽善将氏だ。アプリを完成させた丹羽氏は、「生い立ちには長い歳月がかかった」と振り返る。 「このアプリを考えたのは、2011年ごろ。ちょうど当時は、iPadが登場して、Instagramが出てきて、『タブ