印刷 中国浙江省温州の高速鉄道事故で、鉄道省などは26日、犠牲者の遺族に賠償することを決め、一部が50万元(約625万円)で合意したと公表した。早期に賠償を受け入れた場合の「奨励金」を含んだ額だという。奨励金に反発の声も上がっており、ほかの遺族が受け入れるかは不透明だ。 23日夜の脱線事故で親族が犠牲になった遺族の男性が、火葬場で顔を真っ赤にして声をあららげた。 「人が死んで、奨励金とは何事だ。商売の話をしているんじゃない」。遺族の一人が50万元の賠償金を受け取ると報じられたが、短期間のうちに政府の賠償案にサインすれば金額が加算されるとの記述があった。 政府の賠償案に合意した林エン(エンは品の口がそれぞれ火)さんの遺族によると、政府側に「通常の鉄道事故だと賠償は15万元だが、今回は一律に20万元を上乗せする」と説明された。さらに列車事故保険の2万元や埋葬費を加え、50万元との差額を