東京電力福島第一原子力発電所の事故現場などへの投入を想定した、「災害用ロボット」に関する研究成果を集めた発表会が、千葉県習志野市で開かれました。 習志野市にある千葉工業大学で開かれた発表会は、NEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構が開いたもので、NEDOのプロジェクトとして、この1年、災害用ロボットの研究を進めてきた国内のメーカーや大学など、6つのグループが参加しました。 このうち、大手メーカーが開発したロボットは、8メートルの高さに届くアームを備え、ほかの探査用のロボットと協力しながら、高い場所にあるバルブをつかんで開ける作業を実演しました。 また、茨城県のベンチャー企業が開発した作業員用のロボットスーツは、原発内が高温多湿の環境になった際、熱中症になるのを防ぐため、体を冷やす機能があるほか、30キロにもなるスーツ本体の重量が、作業員の肩にかからないよう特別な構造になっています。