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ブックマーク / newsweekjapan.jp (5)

  • 中国人観光客残酷物語

    今週のコラムニスト:李小牧 日の外務省はこの7月1日から、中国人個人観光客向けのビザ発給条件を緩和する、と発表した。現在は年収25万元(約340万円)以上としている発給条件を大幅に引き下げ、富裕層だけでなく中間層も日に呼び込もう、という狙いだ。 去年、中国土から日に来た個人・団体観光客は101万人。条件の緩和で、これまで160万だったビザ発給の対象世帯数は10倍の1600万世帯になる。単純に考えて中国人の個人観光客も10倍になる――と、岡田克也外相は考えているのかもしれない。 だが、そう簡単に行かないだろう。それは、中国人観光客が日でどんな「観光」をしているかを知ればすぐ分かる。 中国人観光客の多くは、東京〜大阪を5日間ないし6日間で駆け抜ける「弾丸ツアー」に参加する。富裕層のはずなのに、なぜか旅費は航空券や宿泊費を含めて5000元(約6万5000円)程度と格安だ。 彼らが泊まる

    中国人観光客残酷物語
  • 党議拘束なき民主主義、医療保険改革可決のドラマ

    先週の週末、アメリカでは長期にわたって政治課題であった医療保険改革法案がいよいよ採決されるとあって、時々刻々と変わる情勢が延々と報道されていました。結果としてはオバマ政権のなりふりかまわぬ「最後のツメ」が功を奏して216の可決ラインを上回る219の賛成を確保、下院は既に上院の可決している案を可決して法案は一化されました。アメリカの憲政史上画期的な「医療保険改革法案」はここに可決されたのです。その意義と今後の動向については改めてお話するとして、とりあえずこの週末に進行していた事態が何であったのかを確認しておきたいと思います。 別に選挙があったわけではありません。今回は上院の決議した法案を、下院が丸呑みするかどうかという下院の議決に注目が集まったわけですが、その下院の任期は2年全員改選ですが解散があるわけではありません。また、日の衆議院と参議院のように、上下両院のどちらかが優越して、再可決

    kamm
    kamm 2010/03/23
  • そもそも「先制核攻撃」は可能なのか?

    核兵器というのは大変に厄介な兵器です。例えば、先週末から議論されているものとして「核の先制不使用」という問題があります。では、そもそも「核の先制使用」というのは一体どんなことを意味するのでしょうか? 何となく「先制使用が禁止されていれば安心」という印象論はあるのですが、理論的にはどうなのでしょう。ではどうして5大国と「非合法に保有」している数カ国は核保有をしているのでしょうか。そして先制攻撃を否定しないのでしょうか? それは「先制されたら報復する」というだけでは抑止論が十分でないからです。相手に対して「万が一先制したら、報復攻撃を受け、その国の人口の多くが殺されインフラが破壊されるようなダメージを受ける」と思わせるだけでは攻撃を躊躇させる理屈としてスキがあるというのです。「核先制攻撃の兆候がハッキリした時点で」相手の核攻撃意図を挫折させるために戦術核の使用をする「ことがある」というプレッシ

    kamm
    kamm 2009/10/20
  • アメリカの医療保険制度は最高だ!

    病気になったら? カリフォルニア州ベニスで健康診断を受ける無保険のドナジ・クルスちゃん(3歳、09年6月) Lucy Nicholson-Reuters 申し訳ないが、私はアメリカの医療保険制度は現状のままでいいと思っている。私は医療保険に加入しているし、4700万人の無保険者のことなど知ったことじゃない。誰かがバラク・オバマ大統領と議会を止めるべきだ。医療改革法案を葬れ! 私は今のままのほうがトクなのだ。 「医療の公営化」に反対する手紙を大統領に出し、「私のメディケア(高齢者医療保険制度)に手を出すな」と書いた女性に私は賛成だ。メディケアが公的医療制度であることはともかく、そうこなくては! 私が連邦議員たちと同じ高水準の保障を得ていい道理などあるだろうか。法案に反対していた民主党の保守派議員などは「ブルー・ドッグ(青い犬)」と言われるだけあって顔色が悪く、たくさんの医療サービスを必要とす

  • 世界で最も危険な韓国人、潘基文

    歴史的にレベルの低い国連事務総長のなかでも際立って無能。核拡散の脅威や難民危機にも関心を示さない潘のおかげで、国連はあってもなくても関係ない存在に堕ちた 見た目にはきわめて重要なポストでありながら、歴代の国連事務総長はどちらかと言うと大した実績を上げてこなかった。 アメリカの国連大使だったダニエル・パトリック・モイニハンは、自身の回顧録「危険な場所」のなかで、70年代に事務総長を務めたオーストリア人のクルト・ワルトハイムをこう評している。彼は「郵便局」のようだった。「やや古臭いが、オーストリア・ハンガリー風にそこそこ効率的な経営がされていた。誰かと向き合うと、世間話をしながら心のなかでは郵便の仕分けをしているような男だ」 ブトロス・ブトロス・ガリ元事務総長はどうか。90年代のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争でセルビア人勢力が破壊の限りを尽くしているとき、彼は傲慢さと無責任さを発揮。クリントン米

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