東京大学(東大)は7月8日、微生物の中でも大きな推進力を持つ「クラミドモナス」の鞭毛の運動性を阻害することのないトラップ構造を考案することで、さまざまな微細構造へ組み込むことを可能な技術を開発し、実際に同微生物によって液中で駆動する目に見えないほど小型の「マイクロマシン」を実現させたことを発表した。 同成果は、東大大学院 情報理工学系研究科の竹内昌治教授、同・小田悠加特任助教、同・清水直人大学院生(研究当時)らの研究チームによるもの。詳細は、ナノ/マイクロスケールに関する学際的な分野を扱う学術誌「Small」に掲載された。 マイクロマシンは環境中の汚染物質の調査や除去、微小環境での物質の運搬などの分野での利用が期待されている。このようなマイクロマシンはその小ささこそが大きなメリットだが、そのために電池やモータなどを搭載・使用することが不可能。さらに、物質が小さくなるほど、水中を動く際に粘性
![東大、微生物をエンジンとするマイクロマシンの開発に成功](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b8e217e38f897e0d0e8d927f1c12352fac632aa3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnews.mynavi.jp%2Ftechplus%2Farticle%2F20240709-2982394%2Fogp_images%2Fogp.jpg)