あるトレーダーの人が、以前、このように言ってました。 「金融市場の本質の1つとして私が気づいていることは、トレードとは相対性そのものではないか、ということなんです」 彼は、金融市場の参加者を、2つのグループに分けて考えていました。 賢明なる投資家と、一般投資家です。 「市場を4つに分けることもできますが、無意味に細分化すると本質からずれる気がします」 と彼は言いました。 「金融市場には、富を集積する圧倒的少数の賢明なる投資家と、その投資家に富を譲り渡している一般投資家がいると、私は考えています」 たまに勝つというような人は、全て一般投資家のグループに分類し、長い時間がたっても必然的に勝ち続ける投資家を、賢明なる投資家に分類して考えているという。 「そのうえで、賢明なる投資家と、一般投資家の心理を逆推するのです」 私「逆推ですか?」 「はい、例えば、賢明なる投資家は、今この時点でその取り引き