表を見れば分かるように連用形が違うだけである。もし、これが使用頻度No.1を誇る連用形でなければ、 また、同様に使用頻度No.1を誇る動詞「する」でなければ、 こんな大問題にならなかっただろう。それらの不規則部分は規則活用の一部と混用され、 次第に不規則性は解消されてきただろう。しかし、事実とはかくも非情なものである。 サ変動詞「する」の連用形が、今日、日本語の動詞に大変な混乱をもたらしている。 まず、サ変複合動詞の例を挙げる。 (1) 語尾の独立性の高いもの: 「勉強する」 (2) 語尾の独立性が低いもの: 「愛する」 (3) 語尾の独立性が低く濁音化するもの: 信ずる (4) 語尾の独立性が低く促音を伴うもの: 達する (1) は特に問題はない。しかし残りの(2),(3),(4) は、一部、 五段活用や上一段活用と混同される活用形を持つ状態である。 ここで