連載目次 これまで「チームリーダーシップスキルの向上」をテーマに、会議のファシリテート方法、メンバーへの効果的な指示の出し方、チームの有用性などを、解説してきました。 連載最終回となる今回は「チーム内での助け合いの是非」について説明します。チームには助け合ってはいけないときがあるのですが、それはどういう場合なのでしょうか? メンバー同士の仕事の貸し借りは是か非か? チームで成果を出すには、協力し合うことが欠かせません。ここでいう「協力」は、「助け合い」とは似て非なるものです。 助け合いは、メンバーが相互に、どちらかといえば個人的な貸し借りの範囲で行うものです。もちろん、相手の仕事を手伝ったために、自分の本来の仕事に悪影響が出るような助け合いは、チームに持ち込むべきではありません。 ここに5人のチームがあり、あるシステムを期日までに完成させる予定で、それぞれに仕事が割り当てられていたとします