Google I/O 2012でChromeなどで使われているJavaScript エンジン、V8の開発者の1人であるDaniel Cliff ord氏がJavaScriptをより高速にV8で動作させるという講演を行いました。ここで紹介されていたTipsはV8での動作が前提になっているとはいえ、JavaScriptのパフォーマンスを考えるヒントになる点が多く国内外で注目が集まっていました。この資料と講演は英語でしたが、hosikitiさんが和訳したリストが日本の多くの人の注目を集めました。 ① コンストラクタ関数内ですべてのオブジェクトメンバーを初期化する ② 常に同じ順番でオブジェクトメンバーを初期化する ③ Numeric型(31bitで表現される符号付き整数)をできるだけ使う ④ 0から始まる連続した値を配列のキーとして使う ⑤ 巨大な配列(64,000個以上の要素を持つもの)はあら
こんにちは、太田です。今回はGoogle Chrome拡張に使えるHTML5関連技術の3回目をお送りします。 前々回はcanvas、ドラッグ・アンド・ドロップ、前回はECMAScript5やCSS3の一部を取り上げましたが、今回はHTML5関連APIのWeb Storageと、HTML5とは外れますが、Desktop Notificationsを紹介します。Web StorageはHTML5関連の中でもIE8でサポートされているなど、実装が進んでいるAPIの一つです。Desktop Notificationsはウェブページや拡張からユーザーに積極的な通知を出すことができるAPIです。MacではGrowlというアプリケーションが有名ですが、Growlに相当する機能をブラウザベースで実現しています。 Web Storage Web Storageはブラウザ上で動作するキーバリューストアです。J
2018年12月4日 Japan Container Days 講演資料 谷脇大輔 Preferred Networksでは1000個以上のGPUとInfiniBandからなるオンプレミスのクラスターを自社で構築しており、研究者が様々な目的、リソース量、実行時間の機械学習ジョブをKubernetes上で実行して研究成果を出しています。 KubernetesはKubeflowの登場など、機械学習基盤としても非常に注目されている一方で、現実的には未だ発展途上です。 講演では機械学習基盤としてのKubernetesの導入理由、その実用性と将来性、Preferred Networksの挑戦についてお話ししました。
こんにちは、株式会社ALBERTの太田です。今回はGoogle ChromeのUser ScriptsとContent Scriptsについて、その仕様とGreasemonkeyとの違いを中心に、実際のスクリプトの書き方を交えて解説します。 ユーザースクリプトとは User Scriptsとは、Google Chrome版のGreasemonkey(ただし、後述の通り互換性はあまり高くありません)です。そもそもGreasemonkeyとは任意のページで任意のJavaScriptを実行し、そのページに機能を追加したり、(自分にとって)不要なものを取り除いたり、異なるサービスとの連携をしたり、といったことをJavaScriptファイルひとつで実現できるようにするFirefoxのAdd-onです。その手軽さと、それに見合わぬ強力なカスタマイズ性能から高い人気を得ています。 しかし、Grease
2014 年も終わりなので Google Analytics API を使ってアクセス数の多いページを取得してみた - しばやん雑記 を今年最後にしようと思ったんですが、アクセス数の多い記事の情報を JavaScript と OAuth 2 でも取れるのではないかと思ったので、実際にサービス化してみました。 2017 年の人気記事ランキング生成 使い方は単純で、OAuth 2 でログインしてドロップダウンから取得したい Web プロパティを選択し、生成ボタンをクリックするだけで終わりです。 数秒後には実行結果がはてな記法、HTML、Markdown で出力されるので、適当に再利用してください。 実装の話 Google API を JavaScript から使う場合にはライブラリを読み込みます。API キーにだけ注意。 <script> var apiKey = '公開 API へのアクセス
こんにちは。エンジニアののびすけです。 最近はひさしぶりに浅草をランニングして健康オタクを気取っています。 さて、ランニングといえば、アプリを使ってタイム測定をしている人も多いのではないでしょうか。大半のアプリには地図が内蔵してあり、特にGoogle Mapsを呼び出しているものが多いですね。 そこで今回は、そのGoogle Mapsをカンタンに導入できるgmaps.jsを使ってみたいと思います。コピペで試せるので、JavaScriptが得意ではないデザイナーやコーダーの方にもおすすめです。 http://hpneo.github.io/gmaps/ gmaps.jsはGoogle Maps APIを使いやすくしてくれるライブラリです。 そのメリットは大きく3つあります。 1. シンプルなコード 記述方法がとてもカンタンで、通常のGoogle Maps APIよりも分かりやすいソースコード
こんにちは、ALBERTの太田です。今回からChrome4のリリースまでの間、Google Chrome Extensionsの詳細を追っていきたいと思います。なおタイトルの通り、この連載は先取り! Google Chrome Extensionsの続編となっています。 まず、重要なお知らせがあります。前回の特集で何度か使用していたToolstripsとMoleがベータリリースまでに削除されることが決まりました。その代わりとして、今回解説するBrowser Actionsが利用できるようになります(Important: Toolstrips being removed in favor of browser actions)。また、Browser Actionsに合わせて、第3回で解説したPage Actions APIの新バージョンが提案されています。こちらも詳細は追って解説します。
基本型→JSONの変換 前回は2回にわたってJavaプログラムでJSONデータを扱うための「Jackson Java JSON-processor」を紹介しました。今回はJSONデータを扱うもう1つのJavaライブラリ「Google Gson」を紹介します。Gsonの特徴は、JavaオブジェクトとJSONオブジェクトの変換を、シンプルなコードで行うことができる点です。字句解析を行えるような低レベルのAPIも備えていますが、それよりもオブジェクト変換の簡潔さに注力しているあたりがJacksonとの大きな違いと言えます。 Gsonはこのページよりダウンロードすることができます。「google-gson-2.1-release.zip 」をダウンロードして解凍し、中のjarファイルをクラスパスに含めて使用します。 Gsonを使う場合に重要なのは、GsonクラスのtoJson()メソッドとfro
この記事で取り上げているAPIは現在と使い方が異なっていたり、使用できなくなったものを含んでいます。 特にToolstrips APIは最新のChromeでは使用できなくなっています。詳しくは『続・先取り! Google Chrome Extensions』をご覧ください。 はじめまして。株式会社ALBERTの太田と申します。Google Chromeのベータ版公開から早1年が経ち、開発版には待望の Extensions が実装されています。今回から4回にわたって、この Extensions の導入や開発手順について、解説させていただきます。 Google Chromeの開発版とExtensions Google Chrome には3つのバージョンがあります。一般ユーザー向けの正式リリースであるstable版、テスター向けのbeta版、開発者向けのdev版の3つです。 さらに、Chromi
はじめに 昨今のWebブラウザはどのような機能があるのか把握するのも大変なほど多機能で便利ですよね。 Webブラウザの機能を把握してうまく使いこなせること(とくに開発者ツール)が、フロントエンドエンジニアの前提スキルになってきてるのかなぁと感じる今日この頃です。 ということで自分のデフォルトの開発用ブラウザはChromeなのですが、これを覚えて捗ったなぁということをメモしていこうと思います。 思い浮かんだら追記していこうと思っているのでストックして頂けると幸いです。 基本系 キーボードショートカットを覚える Chromeのキーボードショートカットの一覧 キーボードで出来ることはなるべくキーボードでやるけれども、マウスやトラックパッドでやったほうが速い場合は臨機応変に切替えることを心がけています。 Chrome Canaryを使う Chromeの開発者向けプレビュー版 Chrome Cana
この記事で取り上げているAPIは現在と使い方が異なっていたり、使用できなくなったものを含んでいます。 特にToolstrips APIは最新のChromeでは使用できなくなっています。詳しくは『続・先取り! Google Chrome Extensions』をご覧ください。 前回はChromeのバージョンの違いとExtensionsの導入と概要について説明しました。今回はExtensionsの作り方からドキュメント、開発ツールについて紹介します。なお、今回の解説はChrome 3系をベースとします。4系で変更された部分や機能追加があった部分は適宜補足を入れています。 【2009/9/17追記】本稿の執筆時点ではChrome 3でExtensionsを試すことができましたが、9月16日のChrome 3の正式リリース以降、Chrome 3系統ではExtensionsを有効にすることができない
シングルページアプリ向けの各フレームワークをGoogle Trendで比較したグラフがLars Eidnesのブログに掲載されてますが、AngularJSの伸びが他を圧倒しています。一方で、アーキテクチャ上の課題は、コミュニティの声もあり、かつ当事者である開発チームも認識していたところ。そして、それに対する答えとしては、バージョン2.0で大幅に書き直すという流れになっています。 AngularJS 2.0については、「野心的だが険しい道のり」というタイトルの記事がGuardianに掲載されてますが、 ES6の採用 Web Componentsとの親和性のアップ (双方向バインディングをどうするかまだ決まってないが)Reactの考え方に近づいてきている (1.3のサポートはしばらく平行して続くと発表されたが)本当にスムーズな移行を提供できるのか? がポイントだとSeb Ceveyはまとめてい
使用頻度が高いのはデベロッパーツールを起動するCtrl+Shift+I(もしくはCtrl+Shift+J)と、コンソールを開閉するESC、コンソールでは補完候補を選択するtabなどが挙げられます。 例えば、長くて間違えやすいencodeURIComponentのスペルは、Ctrl+Shift+Jでデベロッパーツールを起動してコンソールを開き(コンソールが開かなかった場合はESC)、eだけ打ってtabキーを2回押せば encodeURIComponent が補完されるので、スペルを簡単にコピーできます。 JavaScriptデバッガの活用 前回はブレークポイントの設置方法を紹介しましたが、もう一歩進んだ条件付きブレークポイントの設置方法を紹介します。 まず、通常のブレークポイントを設置します。 この青くハイライトされた行番号の上で右クリックすると次のようなメニューが表示されます。 ここで
2009年5月28日、Googleのデベロッパーカンファレンス「Google I/O 2009」のキーノートにおいて大々的に発表されたGoogle Waveは、聴衆に熱狂を持って迎えられました。そのキーノートにおいてスピーカーは「Google WaveはProductであり、Platformであり、Protocolだ」と述べました(編注)。 本連載ではその3つのPの内の2つ目、PlatformとしてのGoogle Waveについて説明します。 編注 著者執筆のGoogle I/O 2009のイベントレポート記事も参照ください。 なお、Google Waveは現在も急ピッチで開発が進められているプロダクトであり、本連載に掲載する画面遷移・ソースコードなどは最新ではない可能性があります。記事に沿って作業していて違和感を覚えた場合にはGoogleの公開しているドキュメントを適宜参照してくださ
連載の最終回となる今回は、これまでの内容のおさらいとして、Google App Engineで自分の位置情報を記録するサイトを作ってみます。 アプリケーションの内容 今回作成するアプリケーションは、簡単な位置情報サービスということで、以下のようなサイトにしたいと思います。 Goelocation APIに対応したブラウザでトップページを開いていると、測位された位置が変わるごとにサーバへ緯度経度をPOSTし、Geohashに変換してGoogle App Engineのデータストアに保存する。 履歴ページ(/history)へアクセスすると、地図を表示し、それまでに記録されている位置を線でつないで地図上に表示する。 今回必要となる技術要素は以下のようになります。 トップページ: Google Maps JavaScript APIを利用した地図の表示 JavaScriptによる位置情報の取得
トレタで使っている、チャットで勤怠管理する「みやもとさん」をオープンソースでリリースしました。 https://github.com/masuidrive/miyamoto Slackの#timesheetsという部屋で、「おはようございます」と書き込みと出勤が記録され、「お疲れまでした」と書き込むことで退勤となります。「明日はお休みさせて頂きます」と書き込むと、休暇の届け出になります。 チャットで勤怠管理する最大のメリットは、オフィスに居なくても誰がいつ出勤・退勤したのか全員が分かることにあります。出退勤管理アプリは色々出ていますが、営業で直行直帰する人や、リモートワーカーなどは、帰った時間がリアルタイムでわかりにくいという欠点があります。 「みやもとさん」では、チャットでやりとりする事でみんなの見える形で出退勤が記録され「あ、帰る前にあれも!」など、ありがちなコミュニケーションがスムー
Google Chrome 5のリリースが刻一刻と迫ってきました。その注目の新機能と開発者向けの変更点に加え、Chrome 6を見据えた今後のスケジュールなどを詳細にお届けしたいと思います。 まず、Chrome 5の最大ニュースはなんといってもMac版、Linux版がそれぞれ正式にリリースされる予定という点です。これまで、Mac版とLinux版はベータ版と開発版が提供されていましたが、ついに安定版がリリースされる予定です。特にMac版はMac OS Xに馴染むようにかなりの改良が加えられているので、注目のリリースとなりそうです。 さて、これまでのリリースを簡単に振り返ってみます。シンプルで高速なブラウザとしてChromeがリリースされてから、Chrome 2では基本機能の充実と高速化、Chrome 3ではテーマのサポート、Chrome 4では拡張機能のサポートとブックマーク同期、Chrom
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