歴史は勝者だけのものではない。…そんな言葉が身にしみる今日このごろです。 ノルウェー政府が2017年から導入するクローネ紙幣のデザインが10月上旬に発表され、その芸術性の高さが話題になっています。「海」をテーマに公募を行った新デザインは、伝統的な優美さを打ち出したデザイン事務所ザ・メトリック・システムが表面を、タイル状のモチーフで「境界線の美」を表現した建築事務所スノヘッタ(Snøhetta)が裏面を勝ち取りました。 しかし、そんな当たり障りのないニュースで終わらないのがノルウェーの凄いところ。惜しくも採用されなかった紙幣デザインがノルウェー中央銀行の資料であわせて公開されているのですが、どれもこれも必見。「もしこれが本当に採用されていたら…」と思わず想像をめぐらせずにはいられない作品ばかりです。 では、さっそく一つずつ紐解いていきましょう。 Aslak Gurholt Rønsen 各紙