脳に微弱な電流を流すことで認知能力をアップさせるという手法が医学的に注目を集めていますが、同様の効果を得ようと世界中の人が「脳ブーストヘッドセット」を自作しています。はたして「脳をブーストさせることは可能なのか」「安全に行うことができるのか」について、専門家からさまざまな見解が出されています。 Neurostimulation: Hacking your brain | The Economist http://www.economist.com/news/technology-quarterly/21645509-diy-bundle-electronics-or-ready-made-device-it-possible-stimulate 1980年代以降、脳に与える磁場を変化させることで脳の神経細胞を活性化させる経頭蓋磁気刺激法(TMS)という医学的療法が注目を集め始め、近年では脳
by ThisIsIt2 我々は自分の意思を伝えるのに言葉や文字を使いますが、自由に言葉や文字が使えない人はなかなかスムーズに意思を伝えることができません。もちろん、そのような人のサポートのために色々な手段が用意されてはいますが、操作性に難があったり、装置が大がかりで高価だったりすることがあります。 独立行政法人産業技術研究所(産総研)では、これを解消すべく、脳波を用いて脳内の意思を解読し、意思伝達を行う「ニューロコミュニケーター」を開発しました。これ自体は2010年春に完成しており、2013年に発売される予定となっていましたが、早く利用したいという問い合わせが相次いだことから、計画を繰り上げ、2011年夏ごろに発売されることになりました。 詳細は以下から。 産総研:脳波計測による意思伝達装置「ニューロコミュニケーター」を開発 全身の筋肉が衰える「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」などの病気や
にもかかわらず、 あれから10年くらい経ちますけど、 池谷さんはずーっと研究者の立場のままでいる。 これは、絶対、なにか池谷さんに 変化があったんだろうなって思って、 ぼくは妙にうれしかったんです。 現役の研究者として長くはいられないと思う、 って言ってた人が続けてるわけだから、 なにかが変わったんだろうと。
私たちが行動しようと思ったら,自分がどこにいるかを把握している必要がある。その情報を,脳はどのように得ているのだろう? 脳活動というのはつまるところ,脳神経細胞の集団的な発火だ。その信号から「空間内での自分の位置」という情報を得るのに,脳はどんな仕組みを備えているのか。 今年のノーベル生理学・医学賞は,そうした動物の空間把握のメカニズム研究の先駆けとなった英ロンドン大学ユニバーシティーカレッジのオキーフ(John M. O’Keefe)博士と,近年,この研究を一気に発展させて注目を集めたノルウェー科学技術大学のモーザー博士夫妻(May-Britt Moser,Edvard I. Moser)に授与されることが決まった。 オキーフ博士は1971年,ラットが部屋の中を歩き回っているとき,「右の隅」「左寄りの中央」など,ある特定の場所に来た時に発火する細胞を,海馬の中から発見した(右図)。ラット
しこたま酒を飲んで記憶をなくし、どうやって家に帰ってきたのかも覚えていない……といった経験をしたことのある人もいるかもしれませんが、一般的な認識とは裏腹に、アルコールにはある特定の記憶を強化する効果があることが明らかになりました。 しかし酒をたくさん飲めばいいかと言えばそういうことでもなく、強化される記憶は自分自身で認識できない潜在意識の部分であり、ある病気と密接な関係があるとのこと。 アルコールによって強化される「記憶」についての詳細は以下から。Can alcohol help the brain remember? Repeated ethanol exposure enhances synaptic plasticity in key brain area, study finds テキサス大学オースティン校のアルコール依存を研究する施設「Waggoner Center」が、アルコー
TOPICS 発行年月日 2005年12月 PRINT LENGTH 440 ISBN 978-4-87311-271-8 原書 Mind Hacks FORMAT Print 本書『Mind Hacks』は、最新の脳科学を基にした解説と簡単な実験で、脳と心のはたらきを知る、まったく新しい脳の本です。たとえば、目には「盲点」が あり、その部分は何も見えないはずなのですが、いつもはそれに気づくことはありません。それは目が高速に移動し、脳がそこから得た映像を滑らかにつな ぎ合わせているからです。本書では長い間かけて進化してきたこのような脳のはたらきを、Webサイトの動画や身体を使った“ハッキング”で明らかにしま す。脳がどのように自分を「ごまかして」いるのか、それを知ったとき、世界 はまったく違うものに見えるでしょう。本書で扱うテーマは「脳の構造」「視覚」「聴覚」などの基礎的なものから、それら
テレパシーや読心術といったフィクションの世界の能力が、現実のものとなる可能性が浮上しました。 てんかん治療の研究の副産物として、脳が発する電気信号の種類を一部特定することに成功。その信号を利用して、人がしゃべろうとしたことや思い浮かべた内容を読み取ることができそうだという発表が行われています。この研究の進め方によっては日々脳内で考えているあんなことやこんなことが他人から読み取れてしまう未来がやってくるのかもしれません。 将来の発展によっては脳内妄想ダダ漏れすら夢ではない、神経科学に関する発見は以下から。Reading your mind: New research finds how words are formed in the brain | Mail Online アメリカ・ワシントン大学の神経科学技術革新センターにて行われた研究によって、脳内で言葉がどのように形成され、浮かんでくる
By Blythe D. 人間の感覚と脳での認知には一定のタイムラグがあり、「私たちが『現在』と感じていることは、実際には0.5秒前に発生したものである」という説を耳にしたことがある人も多いと思いますが、さらにその認識は直前のおよそ15秒間の間に知覚された情報が影響を与えあったものであるという研究結果が発表されています。 Your reality is 15 seconds in the making - Quartz http://qz.com/193708/your-reality-is-15-seconds-in-the-making/#/h/59390,1,59397,2/ (PDFファイル)Serial dependence in visual perception - Fischer_Whitney_NN_2014r.pdf https://whitneylab.berkele
楽器を演奏することで思考能力が高まったり、老化を遅らせたり認知症を予防したりできることが最近の脳科学の研究で明らかになっています。楽器演奏の効能を脳の活性化から解説するとこうなります。 How playing an instrument benefits your brain - Anita Collins - YouTube 古くから脳科学者の間では音楽が脳に及ぼす影響について、盛んに研究が行われてきました 数十年前に発明されたfMRIという装置の登場で、人間の脳の活動具合をリアルタイムで見ることができるようになり、脳の研究が一気に進むことになりました。 fMRIを使った研究により、本を読んでいるときや…… 計算しているときなど、活動によって活性化する脳領域が異なることが明らかになりました。 そして、fMRIで音楽を聴くときの脳を調べたところ…… 驚くほど広い範囲にわたって火花が飛ぶかの
みんな誰しも毎日のように意識は失ってますよね。そう、寝てる時。 寝落ちると本当にブレーカー落ちたみたいに意識が遠のいてしまうわけですが、あれは頭のどこに意識をコントロールするON/OFFスイッチがあるのか? この科学界の長年の疑問にようやく答えが出ました。 と言っても、別に狙って答えが見つかったのではありません。ジョージワシントン大学でてんかん患者のことを調べていたら、偶然、電気刺激でON/OFF切り替えができてしまったんだそうですよ? New Scientistが報じているように、同大研究者たちは脳深部電極で脳のシグナルを監視し、患者(女性)の脳のどの部分が発作の原因か突き止めようとしている最中でした。 電極のうちひとつを装着したのが、前障(claustrum)と呼ばれる部位です。ここは脳の主要部位の間にある薄っぺらなニューロン(神経細胞)で、かつて一度も脳深部電極で調べたことのない部位
私たちの大脳の中では、どんな処理が、どのように行われているのでしょうか? かつては、脳の神経細胞に実際に電極を刺さなければ、脳の活動状況を調べることができませんでした。しかし、最近では、体内の水分子を強力な磁場で測定して画像化するfMRI(機能的磁気共鳴画像法)などで、被験者に大きな負担をかけることなく脳内の活動状況を調べられるようになってきています。 得られた最新の研究状況のうち、特に「視覚」について、電通大で最先端の研究に取り組まれている宮脇先生に聞いてみました。 国立大学法人電気通信大学 先端領域教育研究センター 准教授 2001年3月、東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程を修了。2001年4月より理化学研究所脳科学総合研究センターの研究員、NICT/ATR脳情報研究所研究員を経て、2012年3月より現職。人間が見ている画像を脳内の信号パターンから再現するなど、主に視覚
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