日産自動車のカルロス・ゴーン社長の2011年度の報酬が、日本の上場企業トップとしては初めて、10億円を超えたことがほぼ確実となった。 日産が5日開示した取締役9人の11年度の報酬総額(役員報酬と賞与など)は、前年度比4・4%増の17億5100万円だった。このため、前年度は9億8200万円だったゴーン社長が「10億円プレーヤー」となった模様だ。 具体的な報酬額は、26日開催の株主総会で発表する。 11年度の報酬額は、10年度の業績を基に決められる。日産の10年度連結決算は、新興国での販売が好調で、税引き後利益が前期比7・5倍となった。役員報酬の増加も、こうした好調な業績が追い風になったとみられる。