音楽文化を取り巻く環境についてフォーカスし、キーパーソンに今後のあり方を聞くインタビューシリーズ。第一回目は音楽レーベル運営だけでなく、カフェやレストランの飲食事業、ライブハウス事業、書籍出版事業など多角的な事業展開を行っている株式会社エル・ディー・アンド・ケイの社長、大谷秀政氏が登場。そのビジネス観や、音楽ビジネスの現状に対する考え方を探りつつ、どのような方針で音楽事業やカフェ事業に取り組み、どう新たな文化を提案していくのか、今後の展望についても話を聞いた。 「音楽を取り巻く環境、ライフスタイルというところまでやっていく」 ――大谷さんは95年にエル・ディー・アンド・ケイを立ち上げ、ガガガSPや、かりゆし58、羊毛とおはななどのアーティストを輩出し、音楽シーンに存在感を示してきました。そのなかで「カフェ事業」に参入すると聞いた時には驚きましたが、結果的に見ると一貫した軸があるように思えま