米スミソニアンのナショナル・ポートレート・ギャラリーは、2014年にボクサーのフロイド・メイウェザー・ジュニアのポートレートの作品解説を作成するにあたり、メイウェザーが「ドメスティックバイオレンスで何度か有罪判決」を受け、「社会奉仕活動と禁錮刑」を科せられた事実に言及する判断を行った。 アートの世界では、物議を醸す作品にこうした解説が付けられることは珍しくはない。だが、作家本人のプロフィールに関してそうした説明が加えられるケースは稀だ。パブロ・ピカソやエゴン・シーレといった画家が女性を不当に扱ってきたことは長年、周知の事実だったが、数々の有名な美術館に展示されているその作品群にそのことを示す注意書きは一切付けられていない。 セクハラ疑惑の写真家の展覧会が無期限延期 だが、米ワシントンにある国立美術館ナショナル・ギャラリー・オブ・アートは、ポートレート写真の大家で画家のチャック・クロースが、