ボリス・グロイス「The Museum as a Cradle of Revolution 革命の揺籃としてのミュージアム」について 今回は、e-flux 2020年2月号に掲載されたボリス・グロイスの論文「The Museum as a Cradle of Revolution 革命の揺籃としてのミュージアム」について書いてみたい。原文は以下で読むことが可能だ。https://www.e-flux.com/journal/106/314487/the-museum-as-a-cradle-of-revolution/ 芸術の有用性を否定するという点において、前回、前々回紹介したタニア・ブルゲラの「ポリティカル・タイミング・スペシフィシティ」の議論や「有用芸術(アルテ・ウティル)」の概念とは芸術に対して真逆の考え方であり、それでいて必ずしも政治的な反動ともなっていないところが興味深い。だか